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鳥と虫の声 vol.7「家族と仕事」

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今回は、bird and insectでお子さんがいるパパのお二人にお話を聞いてみました。
普段メンバーに話さないようなことも語ってもらいました。

家族と仕事。
先日、出生数が80万人割れたというニュースが記憶に残っておりますが、家族を持つ、子供を持つ、仕事をするというのはどういうことなのか。ぜひ1つのお話としてみなさんの心の中に刻まれますように。

鳥と虫の声 Vol.7
本田龍介  2019年入社 Photographer / Cinematographer
林 伸幸  2022年入社 Back Office

 

家族構成を教えてください。

本田:家族構成〜。妻と5歳の息子と3歳の娘で4人家族ですね。

林:うちは妻、子どもが3人いて、5歳、4歳、1歳なんですけど、学年でいうと一番上が次小学校。二番目が年中さん、一番下で次が保育園の1歳クラスですね。

本田:一番上の子がうちと同い年ですね。

林:そうですよね。多分同じタイミングぐらいでランドセル見に行ってるんですよね。笑

本田:そうですそうです。笑 2月生まれだから早生まれですね。うちの長男は。

林:2月の何日ですか。

本田:2月11日です。

林:え!うち2月14日生まれですよ。近い。メチャクチャどうでもいいんすけど、浦さんのお子さんと僕が誕生日一緒なんですよ。マジどうでもいいですが。笑 僕自身は9月20日なんです。安室奈美恵と一緒ですね。

一同:wwwwww

林:安室奈美恵と麻生太郎と一緒です。

いいなぁ。僕本当に芸能人でパッと有名な人って誕生日同じ人いないんですよ。。本田さん、誰かいますか?

本田:安倍なつみと一緒です。笑 あと北澤豪と一緒ですよ。マニアックですよね。

林:羨ましい。

本田:世代的にはのぶさんはシュンタロウさんと一緒ですよね。

林:そうですね!85年生まれなので。シュンタロウさん、濱田さんですね。一緒なのは。

一番はじめのお子さんはおいくつの時ですか?

林:うちは、2017年生まれなので、32歳の時ですね。

本田:そうそう、うちも長男が同い年なので2017年。36か37の時ですかね。

お二人のともお子さんが兄妹だから賑やかそうですね

本田:そうですねぇ。でも今の子育ての状況を考えたら、この状況で3人目はもう無理かな〜っていうことは言っていますね笑

林:でもうち2人目の時同じこと言ってましたよ。笑

本田:笑笑

林:僕も兄弟がいるんですけど、妻の兄弟が4人兄弟なんですよ。兄→妻→妹→弟、だったかな。で、自分が兄弟多いとやっぱり沢山兄弟いた方が楽しいので、欲しいねっていう話はしていて子どもを授かれたという感じですね。

本田:3人はすごいなぁ。

林:最後、2人目が保育園に入る直前、うちは2人とも4月入園なんですけど、4月入園する直前の年度末の1月2月がマジきつくて、、子どもが楽しく色んなところに動いたり暴れまわるので、食事作れないとか家事できないとか、それこそここ1週間で話題になってますけどー、「育児休暇中に勉強せよ」みたいな話がちょっと出ているじゃないですか。あれ見た瞬間絶対無理だろうって思いましたもん。

本田:確かに。

林:今日もそうですけど、妻が家で一人で、言葉の通じない1歳児を見てもらっているってことを考えると思うと、ありがたいなと思いますよね。

本田:本当にそうですよね。

お子さんがいるお二人の家庭と仕事のリアルみたいなのが聞きたいですね。

本田:Zoom会議とかやる時にあんまりモニターを出さない理由の一つとしてそれですね。お風呂から上がったりとか、今うちの娘は3歳でトイレができるようになったばかりなので、「トイレができたよ〜」という報告を僕が仕事してる部屋にガチャって開けて伝えにきてくれるので、娘が報告にきて、「何やってるの?」っていうのからはじまるので、だから大体PCは伏せた状態でやっていて、あとなるべくミュートをしておかないと子どもの話し声がずっと聞こえるという。

そうですよねー、そんなかわいい報告を邪険に扱うこともできないですしね!

林:できないですねぇ。あんまり良くないんですけど、この間オンライン面談をやっていた時、ずーっと子どもたちが見ている【となりのトトロ】が再生されていて、「すみません、となりのトトロが聞こえてますよね」っていう話を面談の方にしたら、「大丈夫です。BGMみたいなんで」と言ってくださって助かりましたね。

本田:最近はそういうネタのCMもよくありますよね。キャリアウーマンのママがWEB会議やっていて、積み木持った男の子が部屋に突然入ってきたり・・みたいな演出のCMが。

林:夕方の18時〜20時ぐらいって、マジで何にもできなくないですか?

本田:そうですねー、僕とのぶさんの仕事のポジションが違うというのもありますが、のぶさんは一旦早めに帰られるじゃないですか、僕は撮影があると帰れないときがあるので、そこは妻には申し訳ないなって思ってますね。だいたい18時から20時に撮影部は何か動き出すんですよ。笑

林:あぁ、、そうですよね。そうです。

本田:だから阿部くんや濱田さんのルーティンをもうちょっと早めにしてほしいっていう気持ちはあります。笑 全然クレームじゃないんですけど。笑 やはり一人暮らしの子たちとサイクルが全然違くなるというのはありますね。

林:そうですね。めっちゃわかります。

本田:二人の「よし!みんなに仕事を振ろう」というタイミングが、その辺から夜になるんですよね。だからその間にパソコンを見ていると結構悪循環になるというか。家に帰ってもパソコンやスマホを仕事で見ちゃうから、妻が「家でもそういう動きになるんだったら、あなたは家にいてもいる意味がないよね」って言われたこともあります。笑

林:わかる・・・泣

おおおお、、、でもそうなるよなぁ。。

本田:僕の仕事の形態として、仕方ない部分があるので妻には申し訳ないと思いながら生きていかないといけないとは思うんですけど笑
仕事の時間の流れがもうちょっと朝型になったらいいかな〜ということは思います。現像の仕事とかは夜しかできなかったりするので。家に帰って、ちょうど僕が再び動き出すのが23時〜26時とかで作業して、で、寝るー、でも絶対に起きるのは7時前なんですよ。7時前にはもう保育園の準備があるから、6時40分に息子が目覚ましをかけていて、息子は最近自分で6時40分にピッと目覚ましが止められて下に行けるんですけど、結構3歳の娘が大変で。僕がそれで娘を起こす係なんですけども、「ママがいい」って言うんですよ。笑

林:わかる・・・わかる・・・泣

本田:そんな姿も可愛いんですけど「ママがいい」と言われたら、もう僕どうしようもないので。笑 でも妻には「起こしてよ」と言われるっていう。笑 そういうことがあったりするので、ちょっと朝方にできたらなぁって。
21時、22時ぐらいに寝ちゃうのが理想だなと思いながら、こういう生活がずっと続くんだろうなっていうのも思っていますね。独身の子とはどうしてもこうスタイルを同じにして働けないというのは、割り切って仕事をするようにはなりました。

林:羨ましいなぁって思いますよね。たまに。

本田:そうですね。

林:独身というか、一人暮らしの人って、時間のコントロールが自分でできるじゃないですか、それこそさっき本田さんが言っていましたけど、僕は朝の始動がだいたい5時ぐらいになんですけど。5時に起きてー、ちょっと朝仕事してー、朝飯作ってー、ていうのをルーティンにしたいなと思っているんですけど、ごく稀に週に1回2回ぐらいは必ず、よくわからない時間に一番下の1歳の子が起きてきて。
3歳5歳の子たちは起きたとしてもテレビ見てくれて静かなんですけど、1歳の子はご飯食べたいのかー、テレビが見たいのかー、ただ遊びたいのかー、がもう全くわからなくて!笑 朝5時に起きているから、夜仕事するのは結構辛いですね。笑

平均睡眠時間はどれぐらいなんですか?

本田:だから僕は4~5時間ぐらいですね。金曜の夜とかめっちゃ寝ちゃいますね。

林:僕は5~6時間ぐらいですね。あとは子供の寝かしつけと一緒に自分も寝ちゃってー。「はっ」と起きて、「やべ・・11時だ」ってなって、そこからもう一回仕事をして、2〜3時ぐらいまでやると、合計6時間ぐらい寝てますかね。それが毎日じゃないですけどね。人間の体って不思議で、最後の睡眠時間の長さしか体力を続かさせてくれないじゃないですか。笑

本田:そうですね。

林:合計6時間寝てるから大丈夫だろうと思うけど、昼飯食ったくらいからめっちゃ眠くて・・・正直、自分が若い時、先輩とかが「昼飯食っちゃったから眠い」と言ってるの見て、「何言ってんだコイツ」って思ってましたが、まさか自分がなるとは。笑

一同:wwww

本田:独身の子たちは、”ちょっとだけ寝て仕事しよう”という感覚を持っているのかもしれないけれど、そういう動き方をしていると、歳とった時にもうボロボロになるだろうなって思う。しっかり寝て、生活リズムだけは整えてやらないと、特にこの仕事だと身体にガタがくると思いますね。。
僕は元々野球とかやっていたり、一応体力がある方だから、多分普通の43歳よりは動けていると思います。だからその体力のおかげで今持っているけど・・という感じはありますよね。この後どうなってくるんだろうかっていう。。30代前半ぐらいの人たちが仕事大好きというのは前提でいいんですけど、今みんな無理してるんだろうなって思っても、その無理していることを第三者からなにか言っていいものなのだろうか・・・という遠慮もあるしー。逆に言うと、それこそカン君が体調が悪くなった時とか、ちょっと分かるんですよね。ここを越えてしまうと、多分この子は倒れてしまうだろうなというような状況が感覚でわかるというか。でも本人は頑張りたいと言っているから、「ちょっとセーブしよう」とか言えない気持ちもあったりとかするんですけどね。そういうことが起きないように、そういう立ち回りはしていきたいなと思っています。みんなを俯瞰で見るじゃないですけど。。家族がいるっていうのは、逆にそういうところが見れるようになるかなというのは思いますね。

奥さんの存在って大きいですか?

林:・・・でかい・・・・・でかいですね。あ、本田さんの奥さんはお仕事されています?

本田:今してますね。

林:ウチはまだ2か月育休が残っておりますので、育休終わったら復帰する気はします。

本田:復帰したら、就業スタイルとかは変わってくるものですか?

林:妻の仕事はオンラインが中心にはなっているみたいなので、暫くは家に居たりとかっていうのが一応できるようです。

本田:いいですね。

林:勤務地がね、育休中に移転したらしくて、ちょっと遠くなったからやだなとは言っていましたけれども。笑

なるほど〜。

本田:奥さんの存在はもちろん大きいですよ。こういう仕事(フォトグラファー)を元々フリーでやっていたので、こうしてフリーターみたいな男についてきてくれたことになんだか申し訳ないなという気持ちがあります。
妻には10何年働いた会社を、俺がこの仕事をやりたいがためにというわけじゃないですけど、それで仕事を辞めて別の仕事に何回も変えながら、やっと今の仕事に落ち着いたって感じなので。あとは、子どもの送り迎えがさっとできるような距離感にある会社を探して仕事してくれていますね。なのでもう、奥さんには頭が上がりません。本当に感謝してます。笑

林:本田さん普段家事何やってます?

本田:家事は〜、できることをっていう感じですね。お風呂を洗ったりとか掃除系とか。あと、最近は休みの日に子どもたちの何か好きなものでお昼ご飯を作るようにはしてます。「実は料理できるのにしない」って、いつも妻に言われてて。笑 料理できるものを作ってますね。どうしてもね、これとこれをやるって決めると、この仕事だと必ずやるのがなかなか難しくて申し訳なくなるので・・・よく言われているのは、『手伝う』って言葉は一番使っちゃいけなくて。

林:ですね。よく言いますね。

本田:なので、『手伝う』って言っちゃいけないっていうのを思いながら手伝ってますね。笑

のぶさんはそういう気をつけていることなんかありますか?

林:もうまさに今おっしゃっていただいたような、なんか一応気持ちだけは並列というか、「一緒のポジションで頑張ってるぜ」みたいな感じが出るようにはしていて。ちょっと昔の映画とかドラマだと、やっぱり何かお父さん偉いみたいな描かれ方とか、何もやらないお父さんで休日もよくゴロゴロしてるみたいな、何かアニメに出てきそうなお父さんとかいるじゃないですか。あんなのもう今いないだろとか思いながら、ただあれやると絶対奥さんにめちゃくちゃ怒られるよなって思って自分はそうならないように気をつけています。

いいパパですね・・ちなみに、ざっくり1日の流れを教えてもらってもいいですか?実はさっき気になったんです。

林:朝5時に起きて、6時半ぐらいから飯作って、ゴミ捨てて、子どもたちを起こして、うちは今育休中なので僕が出勤がある時だけ奥さんに9時に登園をしてもらって、日中は仕事をして17時に迎え、で夕方打ち合わせとかがなければ20時ぐらいまで家事を一緒にやって・・・

お子さんたちと一緒に遊んだりってことですか?

林:子どもに晩御飯を食べさせる、お風呂入れる、歯磨きさせる、っていうので大体3時間くらい。あとは長男が習っているピアノとKUMONを一緒にやる時間があって、それは僕がやっているっているよりは奥さんが面倒を見ているところを横でサポートしているって感じなんですけど、それが終わってから気力と体力が残っていれば、仕事をもうひと頑張りみたいな感じです。

21,22時からですか?

林:そうですね。

で、寝るのは?

林:寝る時間はもうバラバラですね。本当にたまに疲れすぎて子どもと一緒に21時に寝るって時ありますけど、最近多いのは1時とか2時とかですかね・・・本田さんはどうですか?

本田:俺は・・・撮影がある時は何もできないんですよね。だから仕事の流れとして、のぶさんみたいにルーティンが作れない仕事ではあるけど、例えば会社に行くようなスケジュールの時は大体8時から9時の間に保育園に送って、その後昼ぐらいまで在宅で仕事して、その後出社みたいな形にしていたり、10時に出勤する時はそうしたりっていう感じでやっています。大体お迎えは妻が行ってくれるんですけど、妻が急な残業の時とか、行ける時は行くようにしているという感じですね。だからうちはもしかしたらのぶさんより妻に任せている比率が大きいかもしれないですね。

職種の違いによってとかもありますよね・・・では次なんですが、「なぜ結婚しようと思ったか」

林:笑笑笑

本田:新婚さんいらっしゃいみたいな。笑

林:僕は元々メーカーに新卒で入ったんですけど、メーカーってもう本当に順当路線というか。古き日本の〜みたいな感じで、且つ地方だったんですよね。地方って言うと怒られちゃいますけど、名古屋の会社だったんです。だから東京に来て何か色々な概念が覆されたというか、何か一人で生きていくっていう選択肢を取る人も結構多いなって感じました。あと昔からの人生の積み上げ方みたいなのってあるじゃないですか。高校を出て大学を出て働き始めて、〇〇歳ぐらいで貯金いくらぐらい貯まったから結婚して〜・・みたいな、一昔前の王道路線がやっぱりメーカーだと順当だったりとかするので、その流れに乗るものなのかなていうのもあって、30ぐらいで結婚かなとかっていうのをずっと考えてて、タイミングもあり、今の妻と出会って、その後結婚したっていう感じです。

じゃあ割と本当によくあるモデルというというか、自然とそういった気持ちであったということですか?

林:そうですそうです。だから名古屋で独り暮らししている時、本当に一人暮らしが嫌で。家族がいてくれたらな〜とかっていうのもあって週末は京都にある実家に帰ったりとか、しょっちゅうでしたね。

実家京都なんですね!のぶさんってどこ出身ですか?

林:大阪生まれ、京都育ちです。

本田:たまに関西弁がこぼれることありますよね。

林:関西弁が強い人がいる時とか、あとは、屋敷さんが今ハマっている「舞妓さんちのまかないさん」を僕も夜な夜な見てるんですけど、あれを見た翌日とかは関西弁で話しがちです。

一同:www

本田さんなぜ結婚を?

本田:僕は結婚しようと思っていませんでした。

それ書いて大丈夫ですか?笑

本田:大丈夫です。笑 奥さんと結婚しようと思っていなかったってことではなく、この仕事だと結婚ができないんじゃないかって思っていました。妻とは、当時夜よく飲みに行っていたバーみたいなところのオーナーさんが主催したお花見で知り合ったんです。その時に何か最後まで片付けをしていて、ブルーシートを一緒に畳んだ後になぜか二人で飲みに行ったんですよね。

林:何その素敵なエピソード

僕、頭の中で映像できちゃってます

本田:それで何かこう、結婚しようと思ったということにつながるのか分からないですけど、感覚としてこの人と一緒にいるような気がしたって言いますか・・・そしたら奥さんは、「お付き合いをするなら結婚する」というスタンスでお付き合いをしますという人だったので、じゃあそうしましょうと言って・・・むしろちょっとハッパかけられたみたいなところはありますけども。笑 何かこういう仕事をやっているとねぇ、何かカメラマンって一見格好良さそうに見えるけれど、ただのフリーターですからね。

一同:wwwww

本田:だから何かそういう後ろめたさがずっとありますね。うちの親も普通の会社勤めの両親なんで、こういう仕事をやっていると、もう30歳過ぎぐらいまで俺が何の仕事をやっているのか分かってなかったんですよ。そういうこともあり、親に自信を持って出せる仕事なのかみたいなところもあるので、女性に対しても“自分なんて”という気持ちがずっとありましたね。そこで奥さんが「それでもいいよ」みたいな空気感を出してくれたので、結婚ができたという。だから逆に妻がいなければ、俺はいまだに独身だったかもしれない。

いい話。。そういえばのぶさんの馴れ初めは?

林:うちは職場です。そこも典型的な同じ職場で出会ったっていうやつですね。

本田:寿退社ですか?

林:いや、出会ったのは職場でしたが、結婚したのは二人とも転職した後でした。もうなんか、THE日本の家族みたいな感じで描かれる出会い方みたいなところはありますね。笑

今は職場内での結婚は少ないというか、あまり聞かないですよね。

林:まあ会えないですからね〜。それこそこの間サラリーマン川柳みたいなの発表されてましたけど、コロナの制限解除がされて初めて行った職場の飲み会で、マスクを取っている姿を初めて見た。みたいなのがありますよね。

本田:今は60%がマッチングアプリって聞きますよね。

林:僕後輩がマッチングアプリで結婚した子がいるんですけど・・・何かマッチングアプリって言い方がアレですけど、昔の出会い系の印象があるから僕ら世代はあんまりいい印象持っていないっていうのはありますけどね。

本田:気軽にはダウンロードできませんよね。というかそもそも今は当然できないですけど。笑

林:色んな出会い方もあるなって思いますね。

家族がいて良かったなと思う瞬間についてはどうですか?

林:僕はいつも思ってますよ。流石に会社には持ってこないですけど、自宅のデスクのモニターの下に子どもがくれた手紙をずっと置いていて。むかついたりとか、ちょっと失敗したなって思った時に目に入るようにしていて、中開けてみたら、子どもの拙い字で「おとうさんがんばってね」みたいなこと書いてあるので、それで元気もらったりっていうのはあります。

素敵ですね・・・

林:子どもがくれるものはたまっちゃいますけど、なんか思い出した時に見るというのがいいなと思っています。

本田:思い出ボックスみたいなのありますよね。

林:ありますね〜。

本田:僕は家族がいて良かったなっていうのは、一人になった時に、それをすごく実感するというか。出張に行ったら毎回じゃないですけど、結構高い頻度でテレビ電話をくれて。その息子と娘が画面いっぱいになるくらい二人でわちゃわちゃしながら話してくれるので、そういうのが自分の原動力になっているとは思いますね。本当にいない時に、すごく何かヤベーっていう気持ちにはなりますね。

やっぱり寂しいみたいなのはあるんですか?

本田:ありますあります。ホームシックみたいな感情とちょっと似てますね。妻が息子を産む時に里帰りしたんですよ。で、部屋に誰もいなくなって閑散とした感じになった時、仕事をしていると保っていられるんですけど、家にいると「スー・・・」みたいな・・・だから何か涙を出そうと思えば出るみたいな感じもありますね。

林:わかりますわかります。笑 僕は名古屋で一人暮らしした時にその感情だったので、早く結婚したいなって思っていましたね。

本田:だから一人の時を想像してしまうのか・・・このまま誰もいなかったらっていう気持ちになるのか分かんないんですけど、声を聞いてすごく安心するとか、そういうのはありますね。

本田さんって結構奥さんとLINEしてますよね。

本田:してます。

林:めっちゃ見られてる笑

本田:笑笑笑

いや、責めてるとかじゃなくて、普段本田さんが見せてくれたりするので!笑 なんかすごく仲良いですよね。

本田:報告はしないといけないというか。それこそのぶさんみたいに比較的決まった時間に帰るわけではないので。だから大体妻の想像の時間より遅くなりそうな感覚があるんですよ。その時は絶対1,2時間前にLINEしておくとか、絶対早く帰れそうな時は逆に連絡をしないとか。なんていうんですかね。このまま一人で夜まで子どもたちの面倒を見ないといけないんだっていう時間をなるべく短くしてあげるというか。「もしかしたら夫が子どもとお風呂一緒に入ってくれるんじゃないか、これやってくれるんじゃないか」って思ったままずーっといると計画が狂っちゃうみたいで。そういう時は「今日はもう遅くなる」って言った方が楽みたいですね。だから連絡はするようにしているし、写真とかそういうのを夫婦で送るようにしていますね。写真を送ったりは、こういう仕事なのでもうライフワークですね。子どもの写真は一歳からアルバムがず〜っとありますね。

すごいな〜・・・のぶさんはLINEとか結構するんですか?

林:うちも結構しますよ。なんのアピールかわかんないですけど。笑 日中夫婦二人で話せるような時間のときには子どもを抱っこしてほしいとか、今日保育園であったことを聞いてほしいとかってなって。で、夜寝静まった頃には、この間なんかで話題になっていましたけれど、やっぱり夜お母さんの時間が終わったら、ちょっとテレビ見たかったりとか、じっと一人になる時間が欲しいみたいな時があるみたいなので。二人で話すこともあるんですけど、気分的に一人の方がいい時とかもあるので、その時に家庭内の業務連絡みたいな話はなかなかできないので、日中にLINEで「あれどうなった。これどうなった」みたいな話がバーっと来たりとか。あと本田さんと一緒で、たまに夜遅くなったりとかしたら、「今こんな状態」っていうのをLINEで送ったり、奥さんと子どもで自撮りした写真とかが送られてきたりとかはあります。

二人ともマメだな〜・・・

本田:マメというか、そうなりますよ、自然と。笑 散らかった惨劇のような写真とか送られてきたりしますよ。

林:15分後くらいに「子どもが片付けてくれた」ってきたりもしますね。笑

仕事と家庭の関係で大変なことってありますか?

林:それでいうと、常々思っているんですけど、短い時間でいかに仕事を終わらせるか。というよりは、時間は無限にないっていう感覚がめちゃくちゃ強くなっているので、決まった時間で終わらせたいっていうのはすごいあります。
ちっちゃい話ですけど、子どもの保育園のお迎えでも1分でも遅れたら一人500円取られるというものがあるので遅れないようにしたり。これずっと思っているんですけど子どもが幼いとコントロールできない部分や科学できないことがすごい多いんですよ。会社はアンコントローラブルなことがほとんどないはずと思っているので、8割9割。
恐らく昔からいろいろな頭のいい研究者の人たちが人間の行動をすごく研究してきてくれた結果、こうやったらうまくいくとか、こうやったらうまく組織成長するとか、というものはすごくあるので、そっちはそれを適用すればいいんですけど、家庭だけはそれがもうどうしても人間の感情の方が絶対多いので、うまくいかないことがすごい多くて。せめて仕事はうまくできることなんだったら、昔から使い古されたようなうまくいく方法みたいなのをなるべく使って時間内に仕事を収めるっていうのをやっていきたいなというのがあります。

本田:僕は大変だなって思うことをやめたというか、結構スケジュールに関しては大変なんですけど、やることに関しては、独身の時と同じ気持ちで仕事をしていたいので、それがいい訳にならないように、自分でコントロールするようにしているっていう部分はありますね。

林:あとはやっぱり、仕事と家庭の観点からいうと、子どもが1人目の時に結構悩みましたね。

1人目のとき悩むんですね。

林:1人目の時めっちゃ悩みました。何て言うんですかね・・・子どもいなかった時は、昇格を目指して頑張るぞみたいなところがあったんですけど、でも子どもできてからはやっぱり、これからの人生の主役は彼になるんだっていうのをすごく強く思った時があって、彼が成長していくために何ができるだろうかとかっていうのを自分の息子に対して思うようになってちょっと感覚変わりました。周りの人をもう少し見てバランス取りながら仕事をしていくっていう感覚がすごく強くなりましたかね。

その「悩む」というのは、自分を優先すべきか、子どもを優先すべきかっていう葛藤のことですか?

林:そうですね。それはすっごいありました。

なかなか難しい悩みですね

林:悩む瞬間はすごく単純で、例えば、独身の時は6時に家に帰れなくてもいいけど、子どもができてからは帰らなきゃいけないっていうのが1人目の時はすごく嫌だったんです。周りからどう思われてるんだろう、周りからの評価が落ちてしまうんじゃないかみたいなことを気にしていたんですけど、今はそんなことより500円かかる方が嫌だって思って早く帰ってます。笑 そこの悩みは1人目の時にはありましたね。

そういう葛藤はやっぱり本田さんもあったんですか?

本田:それでいうと正直そういう葛藤は未だにあります。例えば、何か子どもの行事と行きたい撮影が被っちゃったりした時に、俺をどっちを取ればいいんだっていう葛藤と言いますか。。
撮影に関しては、今はbirdにいるお陰で代わりに撮影に行ってくれる人がいるっていうだけで、もう結構安心感になっているっていうのはあります。でも逆にパパは一人しかいないというのもあって。だから2人目が生まれて安心感っていうのができるようになったから、逆にもっと何か面白いことにも挑戦しようみたいな気持ちに、一人目の時よりなれるようになったかもしれないです。
あとは誰かが後ろにいてくれるみたいな気持ちは、会社に入ってからなりましたね。家族がいながら仕事するという感覚が大変だろうなって、みんな思ってくれているのかもしれないんですけども、確かにノブさんが言ったように大変って思わなくなりましたね。何かもう(家族は)いるもんだからっていう風な感覚になったというか。だからお仕事をする上で子どものせいにしたくないというのは絶対あるから、そういう意味では、さっき言ってたのとちょっと繋がるか分かんないですけど、独身の人と同じフィールドに立つ為には何かそれを補うための動きをすごくいっぱいしなきゃいけないなっていう気持ちはありますね。

赤裸々に、bird and insectに求めることってありますか・・? 僕(屋敷)の気持ちを言うと、お二人のように家庭がある人と、夜遅くまでやっている人もいる中で僕は多分中間地点にいると思っていて。やっぱり夜遅くまでみんなでやっているのは楽しいし、でも家庭がある人ってできないじゃないですか。。そこのバランスってありますよね。何か残っていることが正しいというか、残っている人の方がコミュニケーションが生まれて絆ができるみたいな。でもそれって何かちょっと違うなと思ってたりして。

林:それも昔は思ってました。何か飲み会に行けないからコミュニケーションが・・・とかっていうのとか、飲み会の場で喋ったことがとか・・・っていうのとか。まあバックオフィスの仕事が結構独立しているっていうのもあるので、飲み会に行きたい気持ちはあるんですけど、飲み会の場で何か重要事項が決定するかっていうと、そういう会社ではないので、そこはすごくありがたいなと思ったりとか、飲み会に行けなくても皆さんが家庭があるからっていうところを配慮してくださっている気持ちがすごく伝わってくるのでありがたいなと思っていて。
でも僕は逆に家族にいる人たちをケアしまくる会社にはなってほしくないし、したくないなっていうのはすごく思っています。さっきおっしゃっていただいたとおり、深夜まで働くことの面白さみたいなのもすごいあると思っていて、時間とか努力をし続ける矛先がどこですかっていうと、人それぞれであっていいとは思っているんです。
価値観とか働き方が一つしかない会社っていうのはちょっと今後結構つらいんじゃないかなと思うので、両軸でバランス取れているとか、ライフサイクル変わった時にどっちに行こうかなっていうのが選べる会社ではありたいし、そうしたいなとは思ってます。先輩親のみなさんによく言われるんですけど、子どもが全員小学校入ったらもっと楽になるぞみたい話はされていて。
一番下の子が小学校入るのが多分5年後とかなんですけど、その時一番上にもう11歳10歳とかなので、もう当然風呂も一人で入るだろうし、色々一人でできることもあるじゃないですか。多分、その時はもう一回家庭から軸足をもう少しだけ仕事の方に振れると思います。その時にちゃんとそういう仕事のスタイルとかバランスをどうコントロールするのかみたいなのが、うまく配分できる会社ではいたいなというふうに思います。

他にないですか?細かいことでもいいですよ。

本田:撮影に関することは、言いたいことはいっぱいありますけど、会社自体に対しては、ビジョンとか近い将来この会社はどうなっていくんだろうっていうのを一緒に見ていくのも面白いし、何か毎年やりたいこと変わっていくじゃないですか。shuntaroさんはなんで今年こういう目標にしたんだろう、こういう風に切り替えたんだろうとか、もちろん全体に向けた説明はしてくれていますけど、どんなきっかけがあったのかとかはすごい興味があります。目標を決める前の段階でどんな葛藤があっての判断なのかとか、どんなところを悩んでいるのかとか。

林:そういう部分はあるかもしれないですね。

本田:こうしたら良かったんじゃないって言えたかもしれないことが、意外と先に決まってしまっていて、違う方向に行ってたりとかはあるんですよ。撮影部のことでは特にあるんですけど、何か結局こうしたら良かったじゃんって言っちゃうと何か嫌なおじさんになりそうな感じもあるじゃないですか。笑 だからタイミングとして後から決定したことだけを聞くんじゃなくて、その前の段階でどうするかって話を聞いていれば、もうちょっと言えることがあったのになってこととかはあります。

林:実はそれは家に帰っている時間に起こりがちな話っていうのはあるのかもしれないですね。やっぱり何かそういう話ってカジュアルな時にするっていうより、夜の疲れてきた時にこそみんなでワイワイやるみたいなところがあると思うんです。翌朝の日誌とかを見ているとそんな気がします。笑

本田:それは思いますね。shuntaroさんとか特に、今日夜阿部くん屋敷さんとちょこっとこういう話ができて超楽しかったとか書いていると、何の話したんだろうとか思ったりはしますよ。笑

林:確かに何話したのか気になることはありますよね。

本田:それを「俺も聞きたい聞きたい」とか、「仲間に入れてよ」ってことではないんですけど。笑 でも、何か知らないことが増えないようにはしたいなって思ってて。

林:コミュニケーションを取る時間もコロナに入って減っていたり、家族もいるとなるとさらに減るので、ここら辺うまく調整できるといいかなとは思いつつ、皆さんは撮影もあると思うので、そういう仕組みをうまく作る部分とかやっていけたらいいなと思っています。

ありがとうございます。・・・では最後、夢はありますか。

林:ちょっと気持ち悪いと思うんですけど、今いる子ども3人が立派に社会に出てくれたらいいなとは思ってます。そんなプロ野球選手とか有名人になってほしいとかじゃないですけど、職もなく公園に行って青空をぼんやりと眺めて1日を過ごすみたいな感じよりは、自分のやりたいことを見つけて、好きなようにやってくれたら、親としては嬉しいなと思います。
きっとそのプロセスの中で多分経験しなきゃいけないこととか、あとこっちが手を出し過ぎると子どもが自分でやらなくなったりとかっていうのがあると思うので、そういうのをちゃんと導くという程のものではないんですけど、何か一緒にやっていけたらいいなっていうふうには思うようになりました。昔は人事としてすごく有名になりたいとか思ってたんですけど、もう今は全くないですね。

本田:のぶさんが言ったことと共通する部分がありますけど、カメラマンをやっているので、そういった意味では街とかで子どもに「あれはパパ撮ったんだよ」って言ってみたいですね。笑

林:それめっちゃいいですよね!

本田:妻には言ったことはあるんですよ。原宿に駅貼りになった様子を「あれこの間撮影したんだ〜」って。そういうチャンスは多分まだ俺には2回残っているんですよね。息子と娘に。こういう仕事をやっているからにはそういう気持ちはずっと持って仕事をしたいなというふうに思っていますね。それは実家とかの両親とかにも気持ちなので、雑誌を撮ったりとか、広告やったりとかしたら、あれ撮ったんだよって。他の人にはあまりできないことをやりたいなっていうのはあります。

林:それは羨ましいです。僕がパソコンの画面見せて、「このエクセルとかパワポお父さんが作ったんだよ〜」って言っても全然子どもは面白くないですもん。笑

本田:もうちょっと大きくなったらそのすごさは分かるかもしれないですね。笑

林:おもむろに関数を見て、「ここの関数いけてるね」とか言われても逆に嫌ですけどね。笑

一同:wwwwwww

 

—–録音止めたのに止まってなかった雑談—–

本田:うちの子どもは、自由帳とかスケッチブックとか渡すと3日で埋まるんですよ。色鉛筆が筆圧で潰れてるぐらいひたすら絵を描いているっていう・・・ちょっと怖いぐらいでもあります。笑
最初は2,3歳ぐらいの時に何か卵が伸びたような絵を描いてたんですけど、だんだん形になってくると、こっちもおもしろくなってきて、今はYouTubeで見たキャラクターを模写するんですけど、何か結構味があってかわいい絵を描くんですよ。笑
だから、そういうのを何か伸ばしてあげたいという感覚というより、1個やりだしたらあまり嫌いにならずに続けていってほしいなっていう気持ちはあります。手を止めるという判断がちっちゃい頃ってあんまり上手にできないと思うので、例えばウチの子どもは水泳もやっているんですけど、顔を水につけるのも嫌だという風に最初言っていたので、「そこができるようになったらプールも楽しくなるね」というような言い方をして、お風呂で潜って見せたりとか、そういう友だちのようなお父さんでずっといたいので、”何かできなかったからやめました”っていうのを中学生ぐらいまではあまり植え付けたくないなっていう気持ちがすごいあるんです。でも、無理はさせようとは思わないですけど、そういう育て方はしようとは思っています。

林:うちも一緒ですね。絵とか工作とか折り紙とか、気が付いたら色んなものを作って、自由帳にもずっと絵を描いたりして、一週間前後でページなくなっちゃうという感じです。
クリスマスにポケモン欲しいっていうから、ポケモンを渡したいんですけど、今プレイ日数3日とかなので、クリスマスから約1カ月ですけど、もうポケモンなんて目もくれず、今はもうひたすら工作してますね。まあ妹たちがいるので、妹と一緒に遊べるものをお兄ちゃんが作ってくれているっていうのはありますね。

本田:それは偉いですね。

林:そんな感じです。

 

 

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取材:桜屋敷知直
撮影:北原 優

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