こんにちは。bird and insectの鈴木です。いきなりですが今回は、これまで自社のPRやプロモーション用の動画を制作したご経験のないご担当者さまに向けて、“初めての動画制作 初回打ち合わせまでに考えておきたい“3つ“のこと”と題して書いてみようと思います。少しでも参考になれば嬉しいのですが、、、どうでしょうかね(笑)
さて、まれに初回の打ち合わせで開口一番「〇〇社さんのような映像をつくってほしい!」とおっしゃる方がおられます。
クライアントさまと制作会社がイメージをしっかり共有する為、既存の動画を参考にすることはもとても大切です。
が、ちょっと待ってください。「〇〇社さんのような映像」とは演出、つまり“方法“の話です。
“方法“の話をする前に、とても大切ことを忘れていると思いませんか?それらについてお聞きしなければ、「〇〇社さんのような映像」が、クライアントさまにとってベストな“方法“(演出)なのかを検討することが出来ず困ってしまいます。
とても大切なこと。もうお分かりですかね。ということで、もう分かったという方はここで読むのをやめていただいても構いませんが(笑)
もしかしたら、当たり前過ぎて思い浮かばない方もいるかもしれませんので、なかでも特に重要なことを3つに絞ってご説明しようと思います。
1.なぜつくるのか
まず一番大切なことは、なぜ動画を制作するのかです。目的です。
「いやいや。当たり前じゃないか」という声が聞こえてきそうですね。
しかし、実はこの目的がハッキリしていないなぁと感じてしまう案件もあるのです。。。
例えば、目的をお聞きした際に「(自社や商品の)認知度を上げたい」といったお答えが返ってきます。
全く問題のない回答ではありますが、我々はもう一歩踏み込んだお答えをお聞きしたいと思っています。
なぜ認知度をあげたいのか。認知度が上がらない原因はなんなのか。どのように知ってもらいたいのか。
認知してもらったその先はどうするのか。
など、なぜその目的に設定したのかも一緒に知りたいのです。
認知度を上げる為には、多くの方に動画を観ていただきたい訳ですが、
仮に、興味を引く為に奇を衒うことを優先して、企業の理念や想いなどの本質を考えず、
さらに視聴者への配慮を欠いた動画をつくったとします。
もしかしたら一時的にバズるかもしれませんね(笑)
しかし、これでは多くの方に観られれば観られる程、自らに対してネガティブキャンペーンを繰り広げていくことになってしまいます。
上記は極端な例え話ですが、実は誰でも知っているような大企業さんの動画でも、多くの方に視聴はしてもらったものの、不快な思いをする方が沢山出てしまい、炎上してしまったなんて事はちょこちょこ起こっています。
「う〜ん。じゃあ、動画つくるのやめようかな〜」なんておっしゃらないでくださいね。
そもそも、そんな簡単にバズる動画をつくることは出来ませんし、そうならない為に目的ついてしっかり考えれば良いのです。そこで弊社では、目的をより明確にしていく為に、
・制作に至った経緯
・解決したい課題
・今後のビジョンに
ついて今一度お考えいただくことをお勧めしています。
2.誰に向けてつくるのか
PR映像を制作する際に、ターゲットは誰ですかとお聞きすると「ステークホルダーです」というお答えがよく返ってきます。
ステークホルダーとは事業を行う上での利害関係者のことです。
PR映像ですので当然ターゲットはステークホルダーになるのですが、
一言でステークホルダーといっても顧客・株主・取引先・従業員など、いろいろな方がいます。
それぞれ企業との関わり方も異なれば、求めていることも違うのではありませんか?
そしてクライアントさまご自身も、それぞれのステークホルダーに対して伝えたいことが違うのではないでしょうか。
これは顧客と従業員で考えるとイメージしやすいかもしれません。
顧客が企業に求めているのは、製品やサービスの質でしょうか。
それとも購入後にもたらされるであろう体験でしょうか。
従業員はどうでしょう。
会社の将来やビジョン、社員に対する想いを知りたいのかもしれませんね。
ここまで読んで、「ちょっと待って。顧客だっていろんな人がいますよ。」と思われた方、流石です!
おっしゃる通り、ターゲットが顧客なら、より具体的な顧客象を考えた方が良いですね。
マーケティングで使われるペルソナ設定というやつですが、「ペルソナ?よく分からない」という方もおられるかもしれません。
実際、私も何となくでしか分かっておりません(笑)なので取り急ぎは、身近な人や知り合い、有名人など、あなたがイメージしやすい方で良いと思います。
例えば、バイクの会社なら、あのバイク好きの〇〇さんに伝えたいな、といった感じで。
そうすることで顧客像が断然明確になりますし、ペルソナもみえてくるかもしれません。
あなたは、どんな方に、どのようなメッセージを伝えたいですか?
PR映像に限らずですが、誰に何を伝えたいのかをしっかりお考えいただくことはとても大切です。
3.どう使うのか
映像を制作した後、どの様な媒体やシーンでお使いになるのかです。
例えば、TVやwebの広告なのか、自社が運営するHPやSNSなどで公開するのか、イベントで使用するのかなどです。
「せっかく作ったんだからいろんな媒体で使いますよ」とお考えの方もおられると思いますが、
実はどの媒体で使用するかも、演出などを考える上でとても大切なことになります。
例えば、広告はある程度不特定多数の方、つまりあなたのことをよく知らない人も観てくれるかもしれませんが、
興味を持てなければスキップされそうですよね(web広告の場合)。
それに対し、自社が運営するHPやSNSでは、既にあなたに興味を持っている方がご覧になる可能性が高いかもしれません。
であれば少し長くなっても丁寧に描いた方が観てくれるのではないか。
などなど。
もちろん一概には言えませんが、そんなふうに考えてみると、
媒体に合わせた演出が必要そうだな〜と感じてきませんでしょうか?
おわりに
今回、書かせていただきました“初めての動画制作 初回打ち合わせまでに考えておきたい“3つ“のこと“は、“制作会社がクライアントさまにとってベストな方法をご提案する為にお聞きしたい3つのこと“と言い換えることができます。
1.なぜつくるのか
2.誰に向けてつくるのか
3.どう使うのか
まずはこの3つをお聞きした上で、初めて“方法“(演出)の話ができるのだと考えています。
弊社にご依頼いただいた場合、他にも色々なご質問をさせていただいておりますが、
この3つはプロジェクトが迷走しない為に、終始我々を照らしてくれる灯台のようなものになります。
もちろん、弊社も制作会社としての意見を述べさせていただきますが、
初回打ち合わせまでにこちら3つのことについて少し考えておいていただけるとスムーズに話が進められるかと思います。
結構省略して書いてしまったので、説明不足な箇所も多々あると思いますが、
ご質問などございましたら、弊社bird and insect までお気軽にお問い合わせください。
あ、もう一つ重要なことがありましたね。予算です。仕事なので避けては通れません(笑)
弊社も初回の打ち合わせで「予算はどのくらいをお考えですか」とお聞きしています。
実際、動画を制作してみたいけど費用感がわからないという方も多いかなと思いますので、
予算についてはまた今度書かせていただきます。暫しお待ちください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
みなさまとお仕事ご一緒できる日を楽しみにしております。