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HOW TO

【クライアント様向け】フォトグラファー選びに失敗しないための写真の見方

Yusuke Hayashi

こんにちは。林です。

めちゃ久々にブログ書いてる気がします。

管理画面に入るのに12分かかりました。

今回はクライアント様の立場に立って、
フォトグラファーを選ぶ際にどのようなことに気をつけたら良いかを書いていこうと思います。

まず、フォトグラファーの実力ってなんだろう

フォトグラファーに写真をお願いするとき、当然ながら実力のある人にお願いしたいですよね!

では、フォトグラファーの実力ってどこで決まるんでしょうか?

まず理解しておきたいのは、プロのフォトグラファーだからと言って何でも撮れるわけではないということです。
例えばサッカー選手が野球が上手いか?と言われると、おそらく全く運動していない一般の人よりは上手そうですが野球選手ほどではないですよね。
フォトグラファーも同じイメージです。
サッカーと野球には「球技である」ということくらいしか共通点がありません。
ポートレートを撮るフォトグラファーと料理を撮るフォトグラファーにも「カメラを使う職業である」という程度の共通点しかないのです。ポートレートフォトグラファーに料理写真を頼んでも確かに素人よりは上手いですが、それはスポーツで言うところの「サッカー選手も素人よりは野球が上手い」と同じ。
写真の基礎的な部分での技術がしっかり積み上げられているのがプロですが、それはスポーツ選手で言うところの身体能力と同じ。そこからポートレートにいくのか料理に行くのかがサッカーにいくのか野球にいくのかという「専門性」です。そして野球を選んだ選手の中でも打者なのか投手なのか、打者なら1番なのか4番なのか、守備位置は…というのが「個性」です。フォトグラファーにも勿論個性はあり、

・基礎技術(写真が上手い)
・専門性(特にこういう写真が上手い)
・個性(こういうテイストで撮れる)

の3つの総合力がフォトグラファーの実力になります。
このうち、基礎技術はプロであれば持っていて当たり前であり、専門性と個性が「どのフォトグラファーに頼むか」を左右する大きなポイントになります。

では、専門性・個性という視点からbirdの3人のフォトグラファー、shuntaro・本田・阿部の写真を見てみましょう。
きっと今まで見えなかった違いが見えてくると思います。

shuntaro

・専門性(特にこういう写真が上手い)
ファッション・ビューティー・スティルライフ(ブツ撮り)・建築

・個性(こういうテイストで撮れる)shuntaroの写真の大きな特徴は、ライティング(光の扱い)の巧みさです。
写真は光を写すものなので、光をどう扱うかによって印象を大きくコントロールすることができます。
↑の写真がもし全体的に明るいライトで撮られていたら。。印象は全然違いますよね。

こちらもライティングと世界観が特徴的な作品です。

こちらも光の扱いが特徴的です。
人物の顔とヘッドピース、背景の光のバランスで雰囲気を作っています。
また、shuntaroの作品は静と動で言うと静のイメージが強いのも特徴だと思います。
作品の中でどのような音が鳴っているか、をイメージしてみるとフォトグラファーの特徴が分かる気がして僕はよく想像しています。

こちらは着物を見せる写真です。
「スタジオで着物を」と言われた時に、ただ綺麗なライトで着物を見せることを考えるのではなく、
一歩進んでどういう世界観で撮るのが良いのか?を提案できるのが強みだと思います。

ビューティーもライティングの技術が生きる撮影です。
肌を滑らかに見せつつも平坦に見せないライティングは、シンプルに見えてとても奥が深くフォトグラファーの力量が表れます。

またshuntaroは大学で建築を学んでいたことから建築への知識が深く、建物のインテリア・外観の撮影も得意としています。
インテリアは一見すると専門外のフォトグラファーでも撮影出来そうな気がするため、畑違いのフォトグラファーが撮る場合も多くありますが、建築が分かっているフォトグラファーが撮るとクオリティは大きく変わります。

shuntaroの場合には建築に一点特化しているわけではないため、人物やフードのような複数のジャンルのカットを同時に高いクオリティで撮影出来るのが発注側の大きなメリットになります。

また、広告クオリティの人物撮影も多く手掛けています。
ここでも光の使い方に注目すると、だんだんshuntaroの特徴が分かってきたのではないでしょうか。

また、こちらの写真のような特徴的な世界観でのスティルライフ(ブツ撮り)も得意とするところです。
プロップスタイリスト(物を選定し、どう置いて世界を作るかのプロ)と一緒に作品を作っていきます。
物の写真でありながら、ひとつ広い枠でブランドが持つイメージを伝えることが出来るのがおおきな強みです。

shuntaroの写真に一貫しているのは、純粋な美しさへの探究心だと思います。
当然ですが、殆どの人はフォトグラファーの力量などは考えずに写真を観ます。
その際にあれこれ考えずただ美しいと思えることは写真にとって非常に重要なことだと思います。

 

Ryusuke Honda

・専門性(特にこういう写真が上手い)
ファッション・ポートレート

・個性(こういうテイストで撮れる)
本田はファッションに強く、また人を撮るのが得意なフォトグラファーです。
アイテムを魅力的に見せつつ人の魅力も引き出すことが出来るのが大きな強みだと思います。


また、キャリアが長く大手企業の広告も多く手掛けているため、対応力に非常に優れたフォトグラファーです。
多人数のモデルを同時に撮影する場合のバランスの撮り方、ライティングなどは経験の深いフォトグラファーでなければ出来ない部分が大きいため、本田の豊富な撮影経験が生きる場面です。

↑の写真はshuntaroとの個性の違いがとても分かりやすいのではないかと思います。
非常に言語化が難しいですが、動きを感じさせる抜け感のある写真が本田の特徴ではないでしょうか。

また、自然でありながらしっとりとしたライティングが出来る技術面も大きな長所です。
この質感出すの難しいのです。。(僕には無理です)

何枚も見るとだんだん特徴が鮮明になってきますね!
このあたりの写真はとても動の要素が強い写真です。
聴こえてくる音も違いますね。。!

個人的にすごく好きな写真。
大胆な配置が面白い。。!


ポートレートにも特徴が表れていると思います。
本田は静と動の使い分けに優れたフォトグラファーだと思いますが、このような静の写真であってもどこか動きを感じさせます。水平を崩した構図や表情の捉え方からくる雰囲気なのかなと思います。

 

Daisuke Abe

 

・専門性(特にこういう写真が上手い)
スナップ・ファッション・ポートレート

・個性(こういうテイストで撮れる) 阿部の写真は、敢えて写さないことで被写体の雰囲気を抽象するようなイメージがあります。
↑の写真は阿部の撮る写真の特徴がよく表れていると感じます。

また、日常に潜むちょっとした違和感を写し取ることをライフワークとしていて、個人的には視点がとても面白いと感じます。

ポートレートも、被写体の顔そのものをはっきり写すことは少ないフォトグラファーです。
もっと広い、情景レベルでの写真を撮ろうという意思が感じられます。(ほんと人によって全然違って面白いですね。。!)

また、元アパレル出身ならではの感性を生かしたファッションフォトグラフィーも阿部の持ち味です。

こちらは阿部の作品の中では硬めの仕上がり(はっきりしている)かもしれません。
フォトグラファーによって「硬い」「柔らかい」があるのがまた面白い!

こちらはそれぞれホテル・革製品のPRですが、こちらも対象そのものというよりも対象を含んだ情景を写し取っている印象です。
なので阿部のようなフォトグラファーには「製品をはっきりわかりやすく撮って下さい」のような仕事はミスマッチな可能性が高く、逆に「製品が持つ雰囲気を描写してください」「ブランドのイメージを伝えたいんです」といったようなお仕事が向いていることが分かります。

まとめ

専門性・個性という視点からフォトグラファーの写真を見てみると、どんなフォトグラファーに依頼すると良い結果が返ってくるかよりイメージできるようになったのではないでしょうか。
是非、専門性・個性を見抜いて最高のフォトグラファーに仕事を依頼しましょう!