はじめまして。
3月よりbird and insectに入社した、コピーライターの杉浦巧です。
この会社で、たった一人のコピーライターとしてやらせていただいておりますが本当によく聞かれるのが…
「コピーライターって、どんな仕事してるの?」です。
もちろん仕事内容の大枠はググれば出てきますが、その実態は想像がつきにくいもの。
こんな機会ですので「もっと親しみやすく、わかりやすく、面白く」説明できたらいいなぁということで、自分なりにつらつらと書いていきたく思います。
まず僕は難しいことが大の苦手なので、ズバリ言いますとコピーライターとは「キャッチコピーを書く仕事」です。ここまではなんとなくわかりますよね。この仕事の役割を僕は、漫才で例えるなら「ツッコミ」だと思うのです。
はい、その心は…以下に、まとめました!
基本、ボケ(ビジュアル)のほうが目立つ。
コンビで目立つのはボケだったりしますよね。ツッコミがコピーなら、ボケはビジュアル。いいデザイン、いい映像、いい写真。これらを引き立てるのがキャッチコピーであり、コピーライターの仕事だと思っています。
ネタ(アイデア)を考える。そうじゃない場合もある。
漫才のネタを考えてるのは、どちらかといえばツッコミのほうだったりします。もちろん逆も全然ありますが、つまり何を言いたいかというと、どんな映像にするか、どんなデザインにするか、その企画段階からコピーライターは関わっています。別の誰かが考えた企画や映像に、最後に後からコピーを添えることももちろんありますが、最後にキャッチコピーをズドーン!みたいな印象を持っている方が多いように思います。実際かなり地道で泥臭い時間が多いので、そんな夢みたいなことができたらいいなあといつも感じますね。笑
タイミング、リズム、間、「絶妙さ」が大事。
ツッコむタイミングって、ボケに被っても遅すぎてもいけませんよね。面白さの条件として「絶妙さ」って凄く大事だと思っています。キャッチコピーも同じくですね。伝えたいことを書きすぎると誰も振り向いてくれませんし、シンプルすぎたり奇をてらいすぎても、意味が伝わりませんので…絶妙って難しいです。
ワードセンス、言葉選びが上手い。
例え話が上手い人、言葉選びが巧みな人は、やっぱり際立ちますよね。キャッチコピーには誰でも使える、言葉を伝わりやすくするための技法がいくつか存在しているのですが、個人的に最も大事だと思っているのは「言葉を選択できる力」です。例えば、落ち込んでる人に声をかける時は「頑張れ」なのか「頑張らなくていいよ」なのかを、その人に応じて判断できる力だと思っていす。「言葉を選択できる力」の正体は「思いやり」かもしれません。
新しさや、オリジナリティも大事
時代の流れに敏感かつ、その人らしさも持ち味になりますよね。コピー以外の趣味だったり、専門的な知識を持っていると意外なところで役に立ったりします。これはお笑い芸人の話ですが、漫画やアニメの詳しさから、そういう番組に呼ばれることもありますし、自分の経験をネタにしている人も多くいます。
スベることもある
オモシロイと思ったことがスベるなんて、テレビを見ていたら日常茶飯事ですよね。コピーライターも、まだ案を出している段階では地獄みたいにつまんないこと言ってたり、いいコピーができたと思っても世の中の反応はイマイチだったりすることもあります。
なんだかんだ、経験がモノをいう。
大御所の漫才は、安定感が半端ないですよね。もはや出てきただけで面白いみたいな。僕は、ルミネのポスターとポカリスエットのCMを毎年楽しみにしています。今年はどんな広告を出してくるだろう?と、日本中から期待が集まるような仕事は憧れますが、半端じゃないプレッシャーを感じるだろうなと思います。
1つの目標として賞レースがある。
漫才師がM-1を目指しているように、コピーライターにもTCC(東京コピーライターズクラブ賞)やOCC(大阪コピーライターズクラブ賞)といった、さまざまな賞があります。
賞が獲れても売れるとは限らない。
賞が獲れたからといって仕事が舞い込んでくるかは、また別の話。僕もいくつか獲っていますが、正直まだまだですね。それでもチャンスは確実に増えるので、これからも挑戦していきたいと思います。
売れたらいろいろなところから声が掛かって忙しくなる。
これは売れっ子にしかわかりません。「この仕事も、あの仕事も、この人か〜!」と驚くこともよくあります。首が回らなくなるほど忙しくなってみたいものです。
優秀なツッコミは司会者になることが多い。
コピーライターは、経験を積んでいくと全体の指揮をとるクリエイティブディレクターという役職に進化します。いいものをつくるために全体を上手く回して、人を上手く使う。バラエティ番組でいうところの、まさに司会者です。
、、いかがだったでしょうか。
まだまだ他にもツッコミとの共通点はたくさんありますが、ざっとこんな感じです。
僕の主観が強い部分も多少ありますが、コピーライターという仕事の理解が少しでも深まりましたら幸いです。
それではまたお会いしましょ〜、ではでは!