bird and insect

BLOG

憧れや夢

Daisuke Abe

こんにちは。
先週の土曜日は、久しぶりのお休みで、もちろん結婚式に行ってまいりました。
あべです。


ここのところ、撮影続きで、寝ても覚めても疲れが取れない状況が続いていました。
一体、疲れとはどうやったら取れるのだろうかと考えてみたのです。
(ただ、とにかく撮影は楽しい)

寝る。
→6時間くらい寝ても疲れは取れませんでした。

起きる。
→もちろん、疲れは取れていません。

歩く。
→だるいです。

結婚式に参列する。
→ちょっと元気になってきた。

中高一緒だった友人と話す。
→かなり元気になりました。

結婚式が終わり、新幹線に乗り込む。
→全然疲れが取れていません。

ここで、考えるのです。
この疲れは一生取れないのだろうか。
何をすれば、どうすれば疲れはというものは取れるのだろうか。

屋敷さんからは、温泉に行けと言われましたが、まだ行ってません。

これは一体何なんだー と

考え抜いた挙句、
自分が好きな映像を見てみようかと思いました。

BMW × Kyotographie
毎年京都で開催されている写真祭、KyotographieではBMWが協賛となっており、「光」テーマにして、写真家・Albert Watson、照明家・中西祐介、写真家・Lucille Reybozによるインタビューを交えた映像。

Episode ♯1


Episode ♯2

Episode ♯3

3シリーズに渡るこの映像は、初めて見たときから何度も繰り返し見てしまいます。
特にEpisode2がお気に入りで、もしかしたら、日本で一番この動画を見ているのは僕なのではないかと思うくらい。

この時もお気に入りのEpisode2を電車の中で見始めてみると、自分の中にあった疲れが、気がついたら吹き飛んでいました。力が抜けるというか、純粋に好きという気持ちで溢れるというか、
本当に馬鹿げていて、嘘のような本当の話なのです。

すっきりとしたその頭で、乗り換えの新宿駅に降り立つと、
そうだ、たまには伊勢丹に行こうと思い立ち、結婚式の帰り姿そのままで、東口方面へと向かいました。

最近は本当に服を買ってないなーと思い、
何かよい服を見つけたら高くても買ってしまえ といった意気込みです。

メンズ館2Fと3Fをぐるぐるしながら、Jil Sanderで足がとまりました。
張りがあるけれど、少しテロっとしたポリエステル素材で、美しいシルエットのオーバーサイズシャツです。


※こちらのロゴプリント無しの無地ver.

どうしても気になってしまい、試着してみました。
久しぶりの感覚でした。
ここまで、自分に似合う服に袖を通すことができたのは。
鏡の中に映る自分の顔も本当に最近では見ることがなかったくらいに輝いていて、あれ、こんな顔してたっけ?という、目をしっかりと見開き、疲れ一つない、人前に出るというのはこういうことかという生き生きとした表情。

色は限りなく黒に近いダークネイビー
(黒だろうと思うけれど、確かに黒に比べると少し青が混じっている)

まじで、欲しい、、
色もシルエットも完璧
悩みに悩みました。

問題はサイズが1サイズ大きかったことです。
自分にちょうどフィットするであろうサイズは完売で、他店からの取り寄せならば対応できるとのこと。
しかし、取り寄せの場合には、基本的には購入が前提条とのこと。
そのサイズでも大きめで可愛い感じではありましたが、もう1サイズ小さいのも着てみたい。
うー

ちなみにお値段は13万の税別
これが10万を切っていたら、サイズが違っても買っていたかもなど、
色々考えるも、ベストではないと思い、その日は退散。

もし、もし、もし来週別の店舗に行ってみて、サイズがあったのなら、試着して購入を考えたいなーと思っているところです。

そう、そして、ここでも疲れが吹き飛んだのです。
元気になりました。(ほんとかよw)

単純なものです。
好きな映像を見て、好きな洋服を見つけて、しかも試着しただけにも関わらず、
それまでの疲れを一切忘れていました。

僕はきっと自分の欲望や夢に対して、単純なのだろうと思います。

かっこ良くなりたい、かっこ良いものを作りたいと、
ただただそれだけなのです。

少し話は戻りますが、
なぜハイブランド洋服は高いのでしょうか。

自分は昨年までアパレル業界でMDとして働いており、原価などもだいたい分かっているつもりです。
このJil Sanderのシャツも原価だけでいったら、2-3万くらいで絶対に作れるはずです。
では、その+10万にはどんな価値があるのでしょうか。
ハイブランドの洋服の6-7割は広告宣伝費に当てられます。
その広告にお金がかかっていると言えばそうなのですが、きっと芸術と同じで、誰かの考えや魂を自分のものにすることができるのです。
今回のケースでは、そのシャツに関わっている意匠が魂と言えるのではないでしょうか。
これほどまでに完璧な素材選び、シルエット作り、デザインは、その辺りのデザイナー、パタンナーには到底真似することができないと思います。
本当に数ミリ単位のこだわりや違いが服のシルエット、デザインを変えていきます。
それを実際に縫製する針子さんも同様です。

その服に関わっている全ての人たちの魂を、その服から得ることができるのです。

そして私はその魂を、自分の普段の生活から、仕事でのクリエイティブにまで、きっと反映させることができるのです。

それは、ユニクロなどの安い服ばかりを着ていては、見ることのできない景色です。

13万というのは高いように思えますが、今の自分をさらに昇華させてくれるものだとしたらならば、きっと意味はある金額なのだろうと思います。

先に紹介したBMWの映像も、自分を、少し先へと進めてくれるような、憧れとしての映像のような気がします。

話があっちこっちへと、とっ散らかってしまいましたが、
疲れた自分を癒す方法は、もしかしたら、憧れや夢、そして一流のものに触れることなのかもしれません。

次の休みには、写真新世紀もそろそろ始まるし、美術館へ行きたいです。
そして、まだ心残りなJil Sanderのシャツを見つけに行きたいなーと思っています。