2025年7月2日(水)〜4日(金)の3日間にわたり、東京ビッグサイトで開催される「コンテンツ東京2025」に、bird and insectが2年ぶりに出展を決めました。
もうすぐ10周年も近いということで、例年どおりの実績を紹介する展示ブースとは少し違ったテイストで、クライアントのいない自分たちでつくる作品制作の展示をメインコンテンツとしたブースを企画。
今回は、その展示に参加するディレクターたちに居酒屋へ集まっていただき、展示の趣旨やコンセプトを語ってもらいました。
⚫︎今回メインで話すディレクターズ
shuntaro / 桜屋敷 / 久保山 / 小川 / 濵田 / 浦
⚫︎質問/進行 PR
白戸 / 平田
では最初に、コンテンツ東京に出展してきたbirdの歴史を・・・屋敷さん、お願いします。かれこれ何年前から出してるんでしたっけ?
shuntaro:なんかクイズみたい(笑)
桜屋敷:2017年・・・?ですよね。
shuntaro:すごい。本当?
桜屋敷:本当だと思います。2017年の夏ですよね。
shuntaro:夏でしたね。
桜屋敷:最初は企業のブースじゃなくて、個人のブースでした。「クリエイターEXPO」っていう。しかも会社なのに個人として出してました。
shuntaro:そう、個人登録でね。なんか当時は「チーム」ってことにしてたんですよね。
桜屋敷:なのでクリエイターEXPOでいうと、1ブース2畳分くらいの人一人しか座れないところでやったのが初めてですね。最初はドローンとか置いてました。
shuntaro:まだドローンが珍しい時代だよね。
なぜ、その時コンテンツ東京に出そうってなったんですか?
shuntaro:その前年に、CGをやってる知り合いにクリエイターEXPO出すから遊びに来てくださいって言われて、行ってみたら結構良さそうだなってなって。
一同:へ〜
shuntaro:それで出してみるかってなって、その場で翌年の申し込みをした感じ。実際、初回から3~4回目くらいまではクリエイターEXPO側(個人ブース)に出していて、いまお付き合いのあるカシオさんとかヤマハさんもそこで知り合っていますね。
桜屋敷:あとダイヤモンドグラフィック社さんもそう。
浦:めちゃめちゃあるじゃないですか。
shuntaro:そう、実はめちゃめちゃ多いんですよね。そのあとコンテンツ東京になってからはさらにブースを大きくして、3回やったんです。そこからやらない年もあったりして、今回また復活という。
桜屋敷:楽しみですね、久しぶりに。
そういえば、小川くんは今回が初参加と聞きました。
小川:もう4年目ですけど、初めてなんですよ。実はコンテンツ東京に1回も行ったことなくて・・・。
濵田:出展してたけど来てないってことかな?俺の方が入社は後だけど行ってたから。
小川:多分、アサインされてなかったんですよね。
久保山:そんなことある?(笑)
小川:何かが重なってて行けなかった気がするんですよね〜。だから実はどういうものなのかイマイチわかんないんですよね。
shuntaro:・・・ブースです。(笑)
一同:(笑)
小川:それはもう写真でわかりますけど(笑)・・・結構自分から話しかける感じなんですか?
桜屋敷:バリバリにいかがですか〜?って感じではないけど、チラ見してくれる人には声かけたりするよ。
小川:へえ〜
桜屋敷:そこでパンフとか見せて、「こんなことしてるので、よかったらぜひ」っていう感じ。
shuntaro:一応、商談の場なのでね〜。
小川:基本的に企業さんが来るんですか?
桜屋敷:そう。コンテンツ東京自体が商談の場っていうコンセプトでもあるからね。
しかし今年のbird展示ブースは、あまり商談っぽくない場を作りたいとのことで。
桜屋敷:そう、もっとコンテンツを見せる感じにしたいねってことでね。
shuntaro:案件を取ろう!みたいな場というよりは、来年の10周年の全体展示に向けて、ちょっと小さい規模で展示しとこうか〜みたいな感じかな。なので、作品展示とかがメインになります。今日来てもらってるディレクター陣が基本メインで、メンバーと一緒に写真や映像の展示物をつくる感じ。
濵田:この場では、それに向けて展示する人たちの人柄とかを知ってもらう感じですかね?
shuntaro:そうですね、たぶん俺と屋敷さんと久保やん(久保山)くらいまでしかうちのYouTubeチャンネルとかにあんまり出てないから、知られてない人も多いと思うんだよね。・・・そしたら最初は、小川くんから話してもらいましょうか。
◼︎ ムービーディレクターの小川が、 bird and insect に入った理由。
濵田:じゃあ、いま話題のディレクターから。
小川:やめてください(笑)・・・まずbirdに入った経緯からいうと、大学を卒業して会社に就職するんですけど、もともと映像をやりたくて入ったのに配属の都合で営業職になったんですよね。それが合わなくて、、半年くらい続けてやっぱり苦しい!と思ってとりあえず辞めて・・・。そこからSNSとかを見てて見つけるんですけど、bird and insect という会社よりも、まずは屋敷さんを先に知ったんですよ。
shuntaro:すごい。
桜屋敷:珍しいですね。
濵田:へ〜、どうやって知ったの?
小川:noteですね。屋敷さんが「フリーターが映画監督になるまで」みたいなnoteの記事を書いてて。
shuntaro:あ〜、書いてた書いてた。
小川:けっこう目引くじゃないですか。こういう人もいるもんなんだって思って、映画監督を目指してたわけじゃないけど、こういう道もあるんだなっていうのを希望みたいに思ったんです。そのあと、会社やめた1週間後くらいだったと思うんですけど、屋敷さんが専属のアシスタントを募集してて・・・
濵田:すごいタイミングだ。
小川:本当に、めっちゃいいタイミングで。これは行くしかないなと思ってすぐ応募して、インターンとして最初は入って、基本的に屋敷さんの専属のアシスタントで、屋敷さんから全部教わって、あとは撮影のアシスタントとかもしつつで今に至りますね。
桜屋敷:面接の時とか、プレゼン資料作ってきたからね、自分の。
一同:え〜(驚愕)
小川:そんくらいしないと、俺なんか採用しようがないなって思ってたんで。
濵田:見たいその資料。
桜屋敷:ありますよ。残ってる。
小川:なんて書いたか、さすがにもう忘れましたけどね(笑)
桜屋敷:コウタ(小川)がもともと映像やりたかったっていうのは、いつからなの?
小川:やりたいっていうか関わりたいっていう方が強くて、前の会社は別部署で配給をやってたんですよ。映画とか好きだったしおもしろそうだなと思って。そこの志望で出してたんですけど、コロナの時期だったんで配属とかも不安定で、結局は営業だったって感じですね。
桜屋敷:じゃあ、映像に関わりたいっていうのは大学生くらいから?
小川:そうですね。
今回のコンテンツ東京の作品展示は小川くんが全体テーマを考えてくれましたよね。
小川:その時の思いつきで話してたので、あんまりまとまってはないんですけど・・・そのアイデアが出た時の流れでもいいですか?
shuntaro:いいよ。
小川:このメンバーで展示のコンセプトは何にしましょうって話してて、アイデア出してたんですよね。そしたら、潜在意識・顕在意識とか、意識・無意識みたいなことって、制作してるとあるよな〜と度々思ってて・・・例えば、現場でモニターで映像をチェックしますってなって何テイクかあったとしてもなんかみんなの中でこれだ!ってなるテイクがあるじゃないですか。それって、その場では言語化しづらかったりするけど謎の共有感みたいな。なんていうんですかね、、、
shuntaro:共鳴みたいな?
小川:そう、共鳴みたいな。そういうのがあるのが不思議だな〜と、ずっと思っていて、その時にふと思いついたので、今回の展示のアウトプットとしてできたらおもしろいなっていう感じでした。
shuntaro:全員の中で共通してる、「自分ではどうにもならない要素」とか。自分の意志で決めて、ある種ディレクション的な流れとは全然違う、どうにもならない無意識的な感情というか。意識下ではないところで決定されるけど、それが面白さを生み出すよね・・・的なことをやろう!っていうのが全体の話ですかね。
小川:それです!(笑)
一同:(笑)
shuntaro:共通したそういう気持ちを活かして、何か作品を作るっていうのが根底にはあるっていう感じですね。まあちゃんと言語化されたコンセプトは展示会場に出ると思うので(笑)
一同:(笑)
最近の仕事のお話を、少しだけお願いしてもいいですか?
小川:最近でいうと、やっぱキヤノンさんですかね・・・すごい楽しかったです。あとはうちのブランドムービーです。
shuntaro:birdの2025年のやつね。
小川:あれが個人的に今までで一番よくできたし、一番楽しかったし、そんな感じですね。
今回の展示では、どんな作品をつくる予定ですか?
小川:僕のコンセプトは「夢」ですね。夢って、そもそも意識と無意識が混ざりあっているものでできていると思ってて。全体テーマの意識・無意識の表現にもなるかもなっていうところで「夢」っていうのを思い付きました。まあ、それがどんな感じになるかは、まだ、、、
shuntaro:「夢」をテーマにした写真の作品ですかね?
小川:はい、写真ですね。仕事では映像なので、今回は写真をやってみようってことで。
桜屋敷:楽しみですね。
◼︎ ムービーディレクターの浦が、bird and insect に入った理由。
浦:僕が入った経緯は、濱田さんからの紹介でしたね。
shuntaro:そもそも濵田さんとは、どうやって知り合ったの?
浦:自分が撮影、濵田さんが照明で入ってたドラマの撮影があったんですけど、それがほぼ合宿みたいな感じでハウススタジオに3日間もずっと泊まってやった撮影だったんです。その時なんかすごいフィーリングがあったというか、なんかめっちゃ楽しかったんですよね。
濵田:そう、3日間ロケ場所に寝泊まりしながらショートムービーを撮るっていう案件で、朝4時とかまでカットの話をしてたりで。そんな話もしてて馬が合うな〜みたいな感じで記憶に残ってて。それが、しょうやん(浦)が入ってくる1年前くらいの話。
shuntaro:そのあと会ったりはしなかったんですか?
濵田:そのあとは、ちょくちょく集まったね。
浦:ですね、あの後みんなで集まって編集も缶詰めで朝までみたいなことも何度かあって。
濵田:その時は、まだしょうやん(浦)が所属してる会社があって、その会社の方を縮小させるみたいな話を軽く聞いてて。
桜屋敷:その制作会社の時は、何してたんでしたっけ?
浦:ディレクター・・・まあ、ほぼ全部やってて。
久保山:大体そうだよね(笑)
浦:屋敷さんも最初やってましたもんね。
濵田:まあそういう流れです。
浦:バードは僕ももちろん知っててYouTubeとかも見てて、制作会社の中でめっちゃ勢いある会社だって思ってました。それで濵田さんがそこに入ったんだ!って思って、じゃあやってみたいなってなって、濵田さんに通してもらって面談とかさせてもらったっていう感じでしたね。
shuntaro:そうだそうだ。当初はカメラマンでしたよね。
浦:そうです、撮影部でしたね。
濵田:ムービーの案件が多すぎて。撮影チームもっと増やしたいよね、みたいな。
shuntaro:濵田さんが「外部で優秀なスタッフがいるので、どうですか?」みたいな感じで言ってくれたんだよね。その話を経堂(前オフィス)の玄関でされたのすごく覚えています。僕の帰り間際に。
濵田:うん、多分それからだったと思うけどな。
一同:(笑)
浦:タイミングでしたね。
shuntaro:最初は仕事での絡みもあって、この日からバツっと入社というよりも、じんわりスタートしたよね。気がついたら入社されてて、いつの間にか馴染んでいるようなイメージでした。
浦:急に入ってきて、なんかこいつ頼みづらいな〜みたいな空気感とか当初あったんですかね?
一同:(笑)
濵田:今や、もうディレクターもカメラマンもエディットもするという・・・
桜屋敷:浦さん、1番知識と行動力あるんじゃない?
浦:知識はわかんないですけど・・・まあ、行動力は。(笑)
桜屋敷:いろんな経験から来る、いろんなことを知ってる行動力だなって思います。
浦:映像だったら本当に1人でやるようなものから商業映画まで。本当に大小なんでも、ほぼ全部やったかもしれない。
桜屋敷:そんなこともやってくれるんですか?みたいな全部できる人、たまにいるじゃないですか。いわゆる助監督みたいな人とか。やってきたことは絶対どこかで還元されますよね。
shuntaro:今は浦さんなしでは進まないことがあるし、浦さんがなんでもやってくれるからほぼ手を離してる。
一同:(笑)
桜屋敷:そうそう、この前の映像とか、ロケハンとかでも意識することが全然違うんだよね。でもディレクターとかカメラマンとかが意識できないことをちゃんと意識してくれてる。
shuntaro:ホントはね、小川くんがやんなきゃいけないことを浦さんがいつの間にかやってくれているみたいなこともあったね、ひゅ〜〜〜!!!みたいな
浦:まあ、あの時は少し暇だっただけで。笑
小川:いや〜本当ありがとうございます。
一同:(笑)
小川:自分じゃ絶対に無理だなと思ってて、浦さんやってくれたら最高だなって思ってたらそうなったんですよね。
shuntaro:経験したことのない特定の分野とかになってくると、分かんないからちょっとワンテンポ遅れるみたいなこともありますからね。
そんな浦さんが、最近関わったお仕事を教えてください!
浦:最近やったお仕事は〜・・・公開してるの何だろう。みんなで力を合わせる系が多いな。あとは、濵田さんと一緒にタイと日本で撮影したMVが映画になったのとか。ちょっと特殊な案件ですけどね。
shuntaro:撮影もいっぱいしてるイメージありますね。時雨とか、マックスとか、立正大学とか。
久保山:全員、何かしらの案件で関わってるんじゃないですか。
shuntaro:ディレクターの人って、ほとんどのディレクターがもうカメラを自分で回さないですよね。一応回せるっていうレベル感の人が多いけど、浦さんだけが唯一どちらもちゃんとできますよね。
では作品コンセプトも・・・
浦:まだ構想中なのでコンセプトだけでいいですか?・・・平たく言うと「自然と人工」みたいな感じです。意識と無意識みたいな感じで、まだ手が加わっていないようなものと、人としての品行みたいなものを扱った映像作品を考えています。
shuntaro:完成が楽しみですね。
浦:ありがとうございます。
次は、どなたにしましょうか。今って、どういう順番で話してますか?
shuntaro:ぜんぜん順番とか考えずに、目についた人から話してもらってます。
久保山:先生と生徒みたいな感じだ。笑
一同:(笑)
shuntaro:じゃあ、濵田さん。
◼︎テクニカルディレクターの濵田が、bird and insect に入った理由。
濵田:いま社員って募集してますか〜?ってシュンタロウさんに聞いて、ハマダさんだったら大丈夫ですよ〜!いつから来ます?って言ってもらえて、じゃ!来月から!って感じ。
shuntaro:本当にそうだったかも(笑)
濵田:本当にそんな感じで、もともと外注先として仕事をもらっていたというのもあり。。
久保山:なんで急に入りたくなっちゃったんですか?
濵田:いや〜、なんだろう。一人が楽しくないなって。その時はまだ入るって決まってはいなかったけど、よく撮影に一緒に入らしてもらってる感じで、しょっちゅう事務所にも行ってたので、ずっといるなぁこの人・・・みたいな感じになってたと思います。
shuntaro:その頃はドラマの撮影とかで来てもらってましたもんね。入ってからも、照明の仕事ってかなりあるから、めちゃくちゃ仕事してるんじゃないですか・・・?
濵田:そうっすね〜大体入ってる。たまに撮影もしたり。ロアリブとか。・・・逆に、シュンタロウさんから見て、俺の役割ってなんですか?仕事とはちょっと別の角度でこういうのは向いてるよね〜とか、ありますか?
◼︎ shuntaro から見た、みんなの役割。
shuntaro:それでいうと濵田さんは、技術的なところ以外だとアイデア出してこういうのやったらおもしろいんじゃないですか〜とか、アイデア出しながら会社をよりよくする方法を常に考えるとか、そういうところですかね。それで周りがついてきてくれないと、ちょっと拗ねてる時もありますけど(笑)
一同:(笑)
shuntaro:そういうのが、今までの会社で一人だけ浮いてるな〜みたいなことだったりするんじゃないですか?
濵田:確かに確かに。おもしろいっすね。これみんな最初に聞いたらよかったな・・・。浦さんの役割ってどうですか?
shuntaro:圧倒的な安定感じゃないですか?パパ感。仕事とかのスキル以外のところでいうと安定感です。笑
濵田:やることちゃんと全部やってて、すごいですよね。
shuntaro:頭もいいし、体力もあるし、経験値もあるし。
久保山:五角形とかのステータスバランスいいみたいな。
shuntaro:この業界は、そういう部分でムラの多い人ばっかりなので珍しいですよね。お子さんもいらっしゃるし。激務で家に帰らなかった頃の浦さんを知らないから・・・ちょっと見てみたかった気もします。
濵田:鉄人だと思う。本当に家庭のこともちゃんとやって、全部やって自分の作品も撮りに行くじゃないですか。真似できないな〜バイタリティがすごい。
浦:ありがとうございます・・!
桜屋敷:shuntaroさんから見た小川くんはどうですか。
shuntaro:やっぱり基本は多分すごく真面目です。情熱もめちゃくちゃあって、あと器用ですね。習得までの速さ。
久保山:読み込みめっちゃ早いですよね。ゼロからの4年間って考えたら。
小川:うっす・・・。
久保山:ちょっと照れてる?
小川:リアクション困ります(笑)
shuntaro:最初の時からめちゃくちゃよくできてますね、アシスタントとかの適応能力が高い。空気もちゃんと読めるし、より経験値が増えれば浦さんみたいな安定感も出てきそう。
久保山:自分の居場所をつくる能力が高いよね。調子に乗っていい時と、そうでない時のメリハリとか上手い。
shuntaro:ここで1回、白戸さんの入社秘話も挟みますか?過去を・・・。
いやいやいや、私は大丈夫です。笑
・・・後編につづく。
*上記でお話ししたそれぞれの作品は、「コンテンツ東京」で展示します!
・日時:2025年7月2日(水)~7月4日(金) 10:00~17:00
・場所:東京ビックサイト 西展示棟 < 小間番号 2-31 >
(りんかい線 「国際展示場」駅下車 徒歩約7分 / ゆりかもめ 「東京ビッグサイト」駅下車 徒歩約3分)・入場登録はこちらから(無料)
※ご入場には事前登録が必要です!