左から、
エディターアシスタント:石塚大
社長専属アシスタント:山田陽平
ディレクターアシスタント:小川綱太
bird and insectも来年で8年目(!?)を迎えます。いやはや・・・お陰様で大きくなりました。。
このジャーナルで紹介している通り、今ではたくさんのメンバーがbird and insectに在籍しています。
今回はlittle bird(birdのジュニアメンバー勢の総称)から、今を輝く3名の対談です。
写真は決して衣装を指示したわけでもないのに、当日全員Gジャンを着てくるという奇跡ぶりを発揮しております。
3人とも写真や映像の知識は0ベースでbird and insectの門を叩いた若人です。
そんな3人が何を考えているのかを聞いてみました。
鳥と虫の声 Vol.6
石塚大 2020年7月加入 / 2022年10月入社 ジュニアエディター
小川綱太 2021年9月加入 / 2022年11月入社 ジュニアディレクター
山田陽平 2021年9月加入 / アシスタントディレクター
よろしくお願いいたします。
石塚:え、この3人でbirdの未来について話すんですか?笑
一同:(ざわざわ。笑)・・お願いします。
まず加入したきっかけを石塚くんからお願いします。
石塚:一番最初にbirdを知ったのはYouTubeですね。映像について勉強し始めた頃に、映像とか写真のことをすごく体系的にわかりやすく話してくれてありがたいなーみたいな感じでめっちゃ漁ってて、そこからホームページとかを見るようになって。その頃はWantedlyとかでいろんな映像の制作会社のインターンを探してる大学3年生の時で、、birdがちょうど募集をかけていたので応募したという流れですね。
小川:固いな笑
山田:固い笑
小川:面接で志望動機話してるみたいな笑
石塚:いやいやいや。笑
山田くんいってみましょうか。笑
山田:僕も元々林さんのYouTubeや、SNSを知ってたっていうのがあったんですけど、シュンタロウさんのnoteが林さんのTwitter経由で流れてきて、そのnoteを読んで「この人と働いてみたいな」って思ったのがきっかけです。ちょうど前職のIT会社を辞めて、写真や映像関係で将来フリーで働きたいなって考えていた時にシュンタロウさんのnote見て、一人ではじめるよりも、まずこの人と一緒に働いてみたい!と思って、すぐに応募して面接に受かって加入させてもらった感じですね。
ほうほう
小川:次は僕ですかね。僕は最初birdのYouTubeの存在は知らなくて、元々映像業界に興味があって、その界隈のTwitterとか見てたんですよね。で、その中で屋敷さんのTwitterを見つけて。書いていたnoteが「フリーターから映画監督になるまで」っていう結構珍しいトピックだったんで、それでこんな人もいるんだなっていうのからbirdを知りましたね。
石塚:屋敷さんをフォローしてたの?
小川:んー、フォローしてたかどうか分からないけど、でもその屋敷さんのnoteを見たんですよ。全部。
石塚:回ってきたの?
小川:記憶が曖昧ですけど、屋敷さんのnoteがTwitterで回ってきて。その時はbird and insectっていう制作会社があるっていうことだけで終わったんですが、当時勤めていた会社を辞めようと思ったタイミングでたまたま屋敷さんがディレクター専属のアシスタントの募集をかけていて、応募して今に至るっていう感じです。
石塚:なるほど。(めっちゃ固いじゃん)
山田:なるほど。(固いな。ここは俺が打破しよう)
石塚:ちょうど仕事を辞めるタイミングでディレクターアシスタントの募集がかかるってタイミング的にすごいな。それっきり募集してないですもんね?
そうだね。
山田:実は僕、もともと社長インターンじゃなくて、YouTubeインターンに応募してたんですよ。
石塚:あ、そうなんだ。
山田:で、YouTubeインターンに応募した翌日すぐくらいに社長インターンの募集があって。「え・・・社長インターンってことはこの前noteで見たシュンタロウさんの元で働けるってこと?」って思って、”これだよこれ、こっちだ”と思ってすぐ応募しなおしたんですよね。
石塚:それもすごいタイミングだね。笑
山田:そう、もしかしたらYouTubeインターンになってたかもしれない。
ちなみに山田くんはシュンタロウさんのどういうところに惹かれて一緒に働きたいと思ったの?
山田:そうですねー。僕は正直前の職場に尊敬できる人とか一緒に働きたいって思う人があんまりいなくて、それがずっと悩みというか考えてて。仕事で一緒に働きたいっていう感覚を僕もみんなに持ってもらいたいし、僕も相手に対してそう思いたいなというのがあって。で、ちょうどシュンタロウさんのnoteを読んでですね。
石塚:わかるわかる。
小川:見ました見ました。
山田:シュンタロウさんのnoteは前編後編あったんですけど、下積みのところから今に至るまでのことをバーって書いてあって。自分の関わる人たちへの考え方とかがすごい尊敬できるというか、シュンタロウさんと一緒に働いて、自分もそういうふうになりたいなと強く思いましたね。
bird and insectのアシスタントって大変?
石塚:最近は人が増えてきて、仕事が分散されてますよね。2年前と比べたら忙しさ具合は減った気がする。なんかね、山田マンとか小川くんとかが入ってくる前は雑務をする人が事務所にあまりいなくて。結構色々な雑務が自分に回ってきてた気がする。
でもそれがインターンの専属化が進んできて、それぞれ分担されるようになってきて負担が軽くなりましたね。人数がそもそも増えたし。
社長のアシスタントはどう?
山田:いやー、色々考えたんですけど、ぶっちゃけ大変ではないですね。業務量とかそういう体力的な面で確かに大変だけど。
石塚:やりがいと楽しさが勝つよね。いろんなところで。
山田:そう。なんの迷いもないから気が楽というのか、そういう意味で大変じゃない。
石塚:わかるわかる。
山田:ただ。
石塚:ただ?笑
山田:シュンタロウさんのアシスタントが大変かどうか聞かれると、僕は大変じゃないです。というのも、仲良くしてもらってるからというのがありますね。シュンタロウさんと気が合わないとしたら相当大変かもしれない。笑 僕的には合っていて、シュンタロウさんって論理的な説明や指示をするんですよ。それで納得できることしかこないから、僕はそれが気が楽ですね。これが意味がわからないことを言う人だったらちょっとねー。やる意味あんのかなって思う。笑 「意味あるかわからないけどやって」とかが来ると”え?”てなるけど。
小川:そういうのってbirdでありますか?
山田:んーないね。シュンタロウさんは特にそれがない。前の職場はそういうのが結構あって辛かったかもしれない。
小川:確かに。意味がないことはしなくていいみたいな文化がbirdにはある気がしますね。だから僕も大変とは思ったことはないですね。本田さんとか濱田さんとか、スタジオで働かれていた方たちの話とか、バリバリのスタジオで働いている若手のアシスタントの人の話とか聞いてると、それに比べるとって言ったらおかしいけど、キツくて耐えられないっていう環境でもないし、みんな優しいし。って思う。
山田:ディレクター専属はキツイ時ないの?コンテ作りとか、企画通らなかったりとか。
小川:キツイというか、”そういうもんだろ”って思ってますね。1番辛いのは企画が全く思い浮かばない時ですかねー。リミットがある時のそういう焦りはかなりプレッシャーですね。キツイというか心臓がドキドキするというか笑 毎回毎回ヒヤヒヤしてますね。それは編集も同じですかね。納期の締め切りがあるし。
山田:石塚くんが一番キツそう。笑
石塚:笑笑 なんだろうな。スッといかないというか。久保山さんみたいにスマートに納品できたことがまだ一回もない。全部地べた這いずりながら必死でやってます・・!
一同:wwwww
山田:すごいなそれは。
小川:そのイメージある。
石塚:いずれはね、スマートにやっていきたいけど。なかなか難しい。
山田:なんか、僕ら話してることがいい子すぎる気がする。笑
石塚:何かに恐れてる。笑
小川:僕元々bird入る前に別の企業に勤めていたじゃないですか。若干最初に驚いたことが、birdって文句とか叱責みたいなのってしないじゃないですか。ただ結構、Slackの日誌とかチャット上での文章上での荒れは見るなーって思っていて。直接会ってる時は普通なのに、家帰ってSlack見るとなんか言われるーみたいなところを見るとちょっと驚くというか。直接叱られたいなーというか。笑 自分も直接言いたいし。文面って相手の温度感とかわからないからどれぐらいのトーンで言ってるのかとか。そういうのを不用意に考えちゃうことがあると思うんですよ。birdのみんなは会っていると物腰柔らかいからなおさら考えちゃうというか。
山田:確かになー。
石塚:久保山さんは逆で、誉めるときはSlack、日誌とか週報で言ってくれるけど、面と向かってはあんまり言ってくれない。笑
山田:Slack上でそれをいうのって、多分それを共有したいからですよね。久保山さんは立場的に若手エース的な存在だから、堂々とみんなに反省してもらうようなことは言いたくないけど、誉めるときはわかってほしいというか。
石塚:そうそう、すごくバランスがいい人なんですよね・・・
小川:久保山さんマジでいい人だなーと思ったのが、birdって20代のチャンネルみたいなのがあるんですよ。過去に誰かがデスク汚いまま帰っちゃったことがあって、それを久保山さんが20代チャンネルのところで投稿してて、「これ雷ズドーンなるやつだから気をつけてー」って言ってて。そういうところでちゃんと伝えてくれるし、同じ若手目線で伝えてくれるというか。ああいう優しさには・・・・グッと来る。笑
石塚:グッと来る。笑
山田:僕は逆に、シュンタロウさんにDMとか対面で怒られたことない。あるっちゃあるけど。基本そういうのは全体Slackかもしれない。シュンタロウさんって多分撮影の時とか、クライアントさんがいるからかもしれないけど、その場で怒ったりとかはしない。
山田:なんの話してたっけ。笑
小川くんってこれまでで一番キツかったときある?
小川:9月・・ですね。(2022年)
石塚:最近だ?
小川:9月は僕がディレクションさせてもらう案件と自分の作品撮りが全部重なって。案件も作品撮りもそうですけど、シニア勢の人たちがいない中でやらなきゃいけなかった案件が続いてたので、プレッシャーというか、「うまくいかねーな」みたいなストレスで、今までの中だとキツイ時期でしたね。
石塚:あの時の小川くんはピリピリしてたね。
小川:マジっすか。笑
山田:言われてみれば確かに。
小川:いつもの石塚さんみたいになってました?笑
石塚:どういうこと。笑
小川:話かけんなオーラが。笑
石塚:そんなことない!笑 編集って本当にね、1人にしてほしいんだよね笑
一同:wwwww
石塚:本気の本気で集中したい時ね・・!
山田:家でやればいいんじゃない?
石塚:家でできたら、、いや、家ではできない。。
山田:でも一人で居れるから。
石塚:素材整理とかオフライン整理とかはMacBookでもできるんだけど、グレーディングになっちゃうとiMacじゃないとできない。。重すぎて。。
山田:iMac家に持って行けば?
石塚:毎回毎回それはめんどくさい。
小川:それでいうと石塚さんはいつもキツそう・・・。いつが一番キツかったすか?
石塚:山田マンと小川くんいなかったかもしれないけど、ある動画案件があって、僕がはじめて最初から最後まで編集を担当した案件なんだけど、屋敷さんと一緒に徹夜して、本当にボロボロになって納品した思い出がある・・・。シュンタロウさんに見てもらって修正指示をコメントしてもらったら、修正箇所が5〜60ぐらいコメントついてて!!
一同:wwwww
石塚:これ一生終わらないかもと思った・・。で屋敷さんと一緒に徹夜して、何かよく分かんないけど僕が朝方編集してるときに、屋敷さんが俺が編集してる姿を撮影して、エモい風に編集してTwitterに投稿してた。笑 それが一番つらかったかな。
それが!!笑
石塚:動画じゃなくて!笑
一同:wwwww
みんなは葛藤ってあったりするの?
石塚:強いライバル意識っていうのはないけど、みんなすごいなと思ってる。僕はインターンからアルバイトになるのが遅くて、それこそインターンの時間が長くて、その間にカンくんが入社してきて、北やんが入社して、ナベちゃんが僕より先にアルバイトになってっていう。でもなんか全然、「なんでだよ!」というのは本当になくて。まだまだ知識とか技術が足りないってわかってたし、焦らずに自分のペースでやっていこうって意識して下積みしてきた感じですね。
山田:僕は結構あるかもしれないです。一つは、年齢的に、僕もう28じゃないですか。同世代の小池さんとか、モリーさんだったり、川村さんだったり、結構ガツガツやってて。そうなったときに、僕だけ同世代の中でちょっとやばいなって。やばくはないけれど、もう少し生き急がないとっていうのがあるっすね。
石塚:わかる・・・
山田:あとは、最近2人(石塚/小川)が社員になったじゃないですか。
石塚:うん。
山田:本当に正直なところ、社員になれなくても別にいいと思ってたんですよね。最近まで。社員になったからといって、そのなんだろ。正直”社員”になるというよりは自分の力をつけたいなっていう思いが強くて。けど、そのはずだったんだけど、二人が社員になるじゃん?となるとさ、ボーダーが引かれるじゃない。”この期間でこのスキルができて社員になる”っていう。このまま1年2年3年でこのままだったとき、「あれ、山田ってbird3年目なのに社員じゃないの?え?」みたいなマイナスの比較対象になっちゃうじゃない。
石塚:俺は焦らずに堪えたよ。笑
山田:まぁ、ねー。でも言っちゃえばさ。例えば阿部さんくらいに撮影ができるようになれば結局自然と社員になれるわけじゃないすか。単純にスキルが足りてないという感じなんだけど、そこに最近ちょっと焦りを感じはじめている。
石塚:どこのポジションの専属になるかっていうのもあるしね。
山田:それもあるし、自分の頑張り次第でもあるしね。だから僕はそれでちょっと今一度考えて、僕はスチール案件によく入るので、もっとスチールを学ばないといけないなとか、新規事業の方も力入れないとな、とか真剣に考えなきゃなーと。
石塚:小川くんは?葛藤はない?
小川:葛藤ー。僕も基本0ベースで入った人間なので、例えばみんな写真をよく撮ったりしてるじゃないですか。birdって成果発表会で作品撮りを発表したりするじゃないですか。普段アシスタントの人たちの作品ってみれないじゃないですか。そこで発表を見ると、普通にすごいなって思うというか。
石塚:わかるわかる。
小川:え!こんなとこまで行けちゃうの?みたいな。自分も早くやんなきゃ、早く頑張らなきゃ、置いてかれちゃうなとか。そういう焦りというか、いい意味で刺激はあります。それは結構自分にとってデカい気がする。いいプレッシャー、切磋琢磨。
birdで働く上で気をつけていることってある?
石塚:専属でやることが分かれているけれど、基本的なアシスタントとしての心得はいつまでも持っておこうっていうのはありますね。僕は編集メンバーだけど、撮影組が帰ってきたら車から事務所に機材を運ぶのを手伝おうとか、そういうことは社歴関係なくやっていきたいなとか。
小川:人数少ない会社だから、何においても人がやってることは手伝う、声かけるっていうのは大事ですよね。
山田:コミュニケーションはすごくとるよね。塞ぎ込まないというか、なるべくメンバーと話をするようにしたいし、コミュニケーションの場がそんな広くないし小さな会社だから、そこで関係がギクシャクしてもしょうがないし、仕事にも影響出ちゃうからね。
石塚/小川:うんうん。
山田:そこの風通しはよくしたいよねっていうのはありますよね。自分が動きにくくなるとやりにくいから。だからといってめちゃくちゃ気を遣うっていう感じでもないし。僕でいうと、全然意識してないんだけど、最初の頃は誰にでも敬語を使うとか。西崎くん(2022年春に卒業したアシスタントメンバー)とか6個下だけどアシスタントとしては先輩だから年齢で気を遣わせたらやだなーと思ったし。
石塚:それは本当にすごいと思う。そこで新しく入ってきたアシスタントの人たちとの距離がだいぶ変わってくる。例えばそこで自分より年上のアシスタントが入ってきて、初対面でタメ口とか使ってくると「うっ」となる。笑
一同:あー。笑笑
石塚:「嫌!」ではないんですけど、若干の薄い壁はある。笑
山田:そのスタンスがあまり気持ちよくないよね。多分僕も「うっ」ってなる。笑
小川:山田さんのそのバランス感すごくいいなーって思います。僕山田さんと歳は違うけどほぼ同期じゃないですか。
山田:うんうん。
小川:けどbirdの中でもトップクラスに気さくに話しかけてるしね。笑
山田:確かに確かに。笑 でも僕も小川くんのことは完全に同期だと思ってるから。でも、今小川くん23?24歳?
小川:24です。
山田:24か。僕の一番下の妹と同い年だわ。笑
一同:wwwww
石塚:それはすごい。笑
小川:それでいうと、僕の姉ちゃんは27か、28かな、それよりも山田さんの方が上だって思うと歳の差感じますね。笑
石塚:僕の兄貴とも山田マン歳が近いな。笑
山田:そう、そういう意味でも、やっぱbirdはやりやすい。歳が違くても、小川くんは一緒のタイミングで入ったから同期って思えるし、石塚くんは年下だけど先輩だしね。
石塚くんってさ、途中から劇的に変わったよね?
石塚:え・・・劇的に変わった?え・・何がですか?
シニア勢の話題によく上がるんだけど、正直最初の頃の石塚くんって「あ・・この子全然動かないな・・変わんねぇな・・」って実はみんな思っていて。
一同:wwwww
石塚:な・・なに・・・!
そしたら途中からすごい真面目になったよね。態度もシャッキリして、行動も変わって、スキルも上がって。何があったの?
石塚:え・・・なにも意識ないですよ。え、いつですか?
え、まじ?
山田:シュンタロウさんなんて車乗るたびそのこと言うよ。
一同:wwww
山田:石塚くんの話を何かしてたわけでもないのに、突然「いやぁでも石塚くんはほんと変わったよ」って。笑
一同:wwww
山田:ほんとにね、10回以上聞いた。笑
初期の石塚くんなんて、ずっとその場に突っ立ってる印象しかないもん。笑
石塚:突っ立ってる子・・・笑 なるほど。それは純粋に、何をやっていいか全くわからなかったのかもしれない・・・
いつからか、いつの間にか「あれ?石塚くんってこんな気遣える子だっけ」って。劇的に印象が変わったよ。
石塚:劇的に、、でもそれは嬉しいですね。
小川:なんかあったんですか?
石塚:思い浮かばないですね・・・
山田:彼女できたの?
石塚:いや、その時はできてない。笑 でもわかんないですけど、もしあるとしたらですよ?大学の研究で休んでいた3ヶ月間で色々頭の中が整理されたのかもしれない。一回離れることでちょっと俯瞰して自分のことを見れたのかも?
山田:一回離れたらスーパーアシスタントになれるのか。
石塚:笑 クビになってるかもしれない。笑
それぞれのインターンで学んだことがあったら聞きたいです。
小川:誰からいきます?これは真面目にいきましょう。
山田:ジャンケンで負けた人から。ジャンケン———
屋敷こころの声:(え、学んだこと話すの罰ゲーム?)(小川くんが負けたみたい)
小川:ん〜、何をピックアップするかっすね。
山田:そうだね。
石塚:色々あるからな〜。
小川:ですね。いろんなこと吸収するからな。なんだろうな・・・特に挙げるとすると。ディレクターインターンが他のアシスタントと違うのって、いわゆる僕らアシスタントやインターンって、撮影のアシスタントが多いっていうか主じゃないですか。撮影って、写真や動画が完成する全体像からすると真ん中の部分じゃないですか。で、逆にディレクターのアシスタントって、全体像の一番最初に居れるポジションなんですよね。そういうところで「こうやって企画つくってるんだー」とか「こういうところから映像のアイディア引っ張ってくるんだー」というのを学んだ上で撮影に入ると、全然見えてくるものが違うし、それはディレクターアシスタントならではなのかなぁと思いますね。
山田:屋敷さんから学んだことは?
小川:今話したこともそうだしー。あとはやっぱり屋敷さんって、ほんとに「人は誰しも平等」みたいな考えが滲み出ているというか、そんな気がしてて。僕は屋敷さんの専属のアシスタントだけどSlackとかでやり取りするときとかも、DMとかで話す時とかも、屋敷さんかなり腰が低くて。最初びっくりしましたね。僕が入った当初からそうで。Slackとかの連絡とかも文章を柔らかく伝えてくれるし、それはいまだにそうだし、そういう誰に対しても同じ態度で接することができるってなかなかないなーと思って。そういうのって、ディレクターって演者の人とのコミュニケーションが多いから、普段の姿勢って撮影の時も絶対出ると思うし。
石塚:そうだねぇ。
小川:スタッフに対しての指示の出し方一つとっても、そこに信頼得られるか得られないかが表れると思うから。屋敷さんってアシスタント陣からの信頼も厚いと思うし、それは普段のコミュニケーションから生まれてるものなのかな〜って。そういう姿勢は見習いたいですね。
石塚:固っ!笑
小川:さすがに固すぎた・・・これ、自分で後で文章変えます。笑
山田:カッチカチだったね。笑
小川:次行きましょ!!笑 山田さん。
山田:僕はめちゃくちゃ色々学ぶし、色々教えてもらっているんだけど、個人的に全然学び取れてないことが多いな・・と思う。大枠で言うとスチールのアシスタントに入ることが多いから、スチールのアシスタントの時の動きを教わるわけじゃないけど、ひとつひとつの考え方とか、ここはこうするべきとかいうのを結構見せてもらってたり。あとプロップの人とか一緒にいるスタイリストさんへの指示出しとか、諸々の撮影者としての動きを全て見せてもらっていて、そこから学ぶことはめちゃくちゃ多いですね。
“アシスタント業務で自分が出来ないことがあるってことは、それをできるアシスタントがいないと、自分が撮影できないってことになるから、出来るようにならないとまずいよ”っていう話をシュンタロウさんにされて。確かにそうだなと思って。結局僕がアシスタントでできないことがあった時に、それをできるアシスタントがいないと僕は撮影者になれないっていう。それを考えた時に、現場でシュンタロウさんに細かなサポートとかをやらせちゃいけないなってところが目につくようになって、それはめちゃくちゃ反芻することが多いですねー。
石塚:確かに。
小川:シュンタロウさんは動きが早い。笑
山田:そうそう。すごいお手本があるから見て学べるけど、僕はそれをまだ完全に吸収できてる気がしない・・・っていう。ディレクション系、絵の見方とか、指示の早さとか優先順位の付け方とかを学んでいますね。あとは根本的にシュンタロウさんが撮る写真がレベル高いから、画を見る力はかなり上がった気がする。正直pinterestで写真集めて見るよりも、目は鍛えられてる気がする。
石塚:ねー、それは絶対現場で写真見まくってて鍛えられてると思う。
山田:それが一番かもしれない。現場に入るとさ、今の何が変で気に入らなくてライトの光量あげたとか、ライトの位置をずらしたとか、〜〜が気になったから写真の現像はこうしたーとかがわかるからいいですね。
石塚:それは役得だね。
山田:そうだね。
石塚:僕はですねー、久保山さんを見てて思うのは、1個しか歳が違わないのに、こんなに何もかもが違うというか。それは人間が違うから当たり前なんだけど。決断は早いし、編集はうまいし、結婚はしてるし。
一同:wwwww
小川:結婚はでかいなー。そこだな。
石塚:笑笑 だいぶ人間としての差がある。笑
山田:そんなん言ったら僕死んでるよ。笑
一同:wwwww
石塚:まぁ結婚とかは抜きにしてもー、すごい成熟されているというか。仕事もすごいしっかり素早くやってるし。それは当たり前かもしれないけれど。アシスタント勢にはないしっかり感があるじゃん。その雰囲気醸し出せるのがすごいなって。
山田:どういうこと?笑
小川:ただ純粋に久保山さん褒めただけじゃないすか。笑
一同:wwwww
石塚:確かに。笑
小川:褒めただけ。笑
山田:褒めて終わった。笑
石塚:テーマ忘れてた!「学んだこと」ね。笑 いやでもそんな久保山さんの姿を見習っている!決断とか仕事の早さとか。編集はね、そんなに手取り足取り教わるっていうわけでもないから、要所要所で聞くところはあるけど、基本は自分で勉強していくスタンスだから。学んだことー、、なんだろ。「なんとかする力」だ!!
山田/小川:おお〜!
石塚:納品までになんとかする力というか、久保山さんがそういうスタンスだから。”どんな状況であれ「納品」することが大切だ、なんとかする力が大事”っていうのを久保山さんが名渡山さんに言ってて。確かに・・・と思ったなぁ。んー、、うわー、、このテーマ難しい!
小川:全然決断できてないやんっていう。笑
一同:wwwww
山田:でも石塚くんの気持ちもわかるかもしれない。学ぶっていうか、教えてもらったっていうか、案件やタスクをやっていく中で自分で吸収していくというか。
石塚:そうそう。
山田:教えてもらってはいるんだけど、なんていうか。
石塚:そうね〜、教えてもらうっていうか、どのポジションもリーダーの背中を見て育つって感じだよね。birdのスタイル的に手取り足取り教えてもらうってスタイルじゃないからね。
アシスタントから見える未来のbird and insectってどうなの?
一同:www むずい・・・
山田:little bird(アシスタント勢の総称)がもっと活躍して、リーダー達の力を借りることなく、little birdのメンバーだけで案件を完結できるようになったら強いな〜って思いますね。今はどんな案件も誰かしらリーダーが入ってくれてるから。シニア勢はシニア勢で規模の大きい仕事をどんどん回してもらって、little birdでも一定の規模の案件を回せるようになったら、もっとたくさんの仕事がbird全体できるようになるから、僕らの成長がもしかしたらbirdの成長にかなり関わってるのかもしれないという。来年再来年の課題かなーと。そう考えると嬉しいけどね。自分達にもbirdの未来が関わってるんだなーと思うと。
小川:そうですね。
石塚:確かに。birdのこうなるといいなーと思うのは、今birdってどんどん人数も増えて大きくなってきてるじゃないですか。50人とか、もしかしたら100人の規模になっても、今のbirdの雰囲気はなくならないでほしいなと思う。やっぱ一番大きいところで言うと、その雰囲気が好きでbirdに入ってるから、そこが失われちゃうと嫌だなぁって。
山田:そうね。
小川:会社が大きくなってくっていうのは、このままみんな頑張っていけば必然的にそうなると思うんですが、大手の制作会社って、WEBサイトのWorksを見ると、一般の人が見ているようなテレビのCM・動画のクリエイティブが多くて、、なんだろ、birdがこのまま大きくなって、そういった感じの会社になるのはなんか嫌だなぁって。笑
birdとお客さんの距離って今すごく近いじゃないですか。その分birdとお客さんの意見をうまく取り入れた映像や写真がつくれて、そうやって映像をつくり上げるのっていいなーっていつも思うから、だからどれだけ会社が大きくなっていっても、やっていることは変わらないというか、映像の質やクオリティは上がっていくのはもちろんなんだけど、大手のプロダクションとの違いはあっててほしいかなと思う。birdから出てきたクリエイティブを信じてくれるお客さんと沢山仕事をしていきたいですね。そういう形に憧れてはいますね。
石塚:うん。固いわ。
小川:笑笑 あとは・・・事務所めっちゃいいところがいいっす。笑
一同:wwww
石塚/山田:どういうこと?笑
小川:今の事務所人数パンパンじゃないですか。例えば今成果発表会とかも人数にしては狭いところでやってるじゃないですか。いつかはミニシアターぐらいの広さでやりたいですよね。笑 デカいスクリーンとかでみんなの作った作品とか見れたら、めっちゃいい会社だなって。笑 Appleの本社みたいな。笑
石塚:birdもゆくゆくは・・・
山田:マジで・・・笑 なんかさ、なんか全体的にうちらの話キレイすぎない?笑
石塚:うん。笑 なんかもうちょっといきたいね。笑
小川:次アシスタントとして入ってきてくれるなら、どんな人がいいですか? これ結構みんなで話してますよね。
石塚:最近は0ベースで入ってくる人が多かったから、久しぶりにカンくんみたいにバリバリできる人が入ってきてほしいなーとか。強烈なアシスタントが入ってきてほしいなってね。
山田:難しいのがさ、強烈な人ってさ、いきなり社員レベルだったり、個人でやれる人だったりとかさ。
石塚:まぁそうね。でも前は強烈な人結構多かったんですよね。サギーさんとか、キゼンさんとか、長岡さんとか。
山田/小川:あー、完全に知らない人たちだ。。
小川:こんな人はbirdに向かないっていうのはありますか?
山田:あー、お金稼ぐのが第一優先っていう人は向かないかな。
石塚/小川:それはそうだね。
山田:僕がね、お金面をそこまで気にしないっていうのはあるんですけど、お金に重きをおきはじめるなら、コンビニのアルバイトの方が稼げると思う。
石塚:うんうん。でも正直バランスはあるけどね。小川くんみたいに前職会社員で貯金があって入れる人と、学生で地方から出て東京暮らししている人とかはどうしても現実的に厳しいのはわかる。それで辞めちゃった人もいるし。
小川:それはでもー、さっき石塚さんが編集の学んだことでさ、「なんとかする力」って言ってたじゃないですか。お金がない状態でも、なんとか生活する水準を自分で考えて構築する力がないと、結局それってやってることが違うだけで、クリエイティブでも同じことが言えると思うから。大体そうじゃないですか。編集も「この素材でどうやっていい動画にすんねん」とか「このテーマでどうやってかっこよくすんねん」とか、そういう時あるけれど、なんとか形にする力はどこにでも必要ですよね。泥臭くてもなんとかできる人じゃないと。
山田:それはあるかも。楽しめる人がいいと思う。またキレイなこと言っちゃうけど。笑 お金が入りづらいってことは楽しむしかないって思ってて。
小川:待って。笑 別にお金が入りづらいってことはないと思う。笑 アルバイトに昇格すれば。
山田:あ、そうだね、なんだろ、結構拘束時間が長いというか、休日も絶対休めるってわけじゃないから。朝めっちゃ早い時もあるし、夜0時超えるときもあるし、bird自体を楽しめていないと厳しいかなーと。bird(仕事)を我慢して働いて、休みやプライベートの方を充実させたいってスタイルの人は完全にアウトかもしれない。
石塚:それはそうだね。小川くんはどんな人が入ってほしい?
小川:笑笑 最近思ってるのは、写真や映像以外でもなんか持ってるというか、尊敬できるところがある人がいいですね。birdで頑張っていれば、写真や映像のスキルは上がっていくと思うんですけど、そこの部分だけではないものを持っていると、アシスタントを卒業した時にその人のオリジナルの形が芽生えてきそうですよね。その時どう一緒に仕事をするかとか考えると楽しみですね。
最後に今後の目標を教えてください。
山田:ジャンケンしよ。
屋敷こころの声:(また罰ゲーム・・・?)
一同:じゃんけんぽん。
石塚:編集以外のこともできるようになりたい。音声なのか、ディレクションなのか、カメラなのか。もう一個自分の強みを持ちたい。この前自分の作品をつくって感じたのが、編集以外のところでダメダメだったんで・・・ディレクションとか。カメラは北原くんがやってくれたんですけど。カメラもディレクションも自分ができちゃえば、アシスタントをつけて、自分でもっと自由に作品撮りができるかなーって思って。理想ですね。編集以外も学んでいきたい。
小川:ドキュメンタリーの撮影を経験してみたいのと、息の長いディレクターになれるよう頑張りたいです。
山田:いま新規事業のVISIONSを立ち上げているので、それを成功させることですね。
数年後、また3人でやってもいいかもしれないね。
石塚/山田/小川:それは面白そう!
みんなに期待しております!ありがとうございました!
石塚/山田/小川:ありがとうございました!
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取材:桜屋敷知直
撮影:KAN