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今、僕らはどうしたら良いのだろうか – birdのafter coronaへの考え –

shuntaro

コロナコロナコロナ、、、とにかく世界中が大変なことになってしまいました。
最初は対岸の火事だと思っていたのに、あっという間に世界中に飛び火。
日本でも非常事態宣言が出て、多くの人たちが家での生活や、最小限の移動・仕事で生きることを余儀なくされていますし、
同時に身体を張って、人々の生活を守っている人もいる。
birdのオフィスもある台湾では、ベストフレンドの父が「鉄人」として頑張っていると聞いて、応援すると同時に無事を願う。
当然、写真や映像の撮影もストップし、この先が見えない状況の中で、
bird and insectとして、どうこの事態を考えて、今後をどう考えるかを書きたいと思います。
コロナでの補償や、医学的な話などではなく、どちらかというと、
写真や映像をともに作っている仲間の人たちに僕らの考えを知ってもらって、
こういう考え方もあるのか、と思ってもらえれば幸いです。

写真や映像の撮影を主体とした制作は、一旦ストップ

ちょっと前までは撮影なども厳重注意の中行っていました。
が、それも緊急事態宣言が出された後は、延期と中止にどんどんなっていきました。
感染力の強いウィルスである以上、僕らが外に出て感染させないようにしなければいけない。
こうするしかなかったと思います。
僕ら自身のためでもあるからです。
とはいえ、この状況は、いつまで続くのか。
1ヶ月という区切りは設けられていますが、先は全く見えない状況だといえます。
1ヶ月後には普通に撮ってるかもしれないし、1年間撮れないかもしれない。
撮影を一番の「商品」としてきた僕らにとっても、かなり致命的な事態といえます。
birdはチームとして5年、会社として4年しか経っていませんが、最大のピンチ到来です。

じゃあ、どうしようかと周りを見てみても、
CGや編集を主体とした制作は続いていますが、それも先はやっぱり見えない。
そちらへシフトすれば多少は仕事量が増えるかもしれませんが、これだけ世界中の経済への打撃が多い状況では、
既存の請負型の写真・映像のマーケットは厳しい状況が数年続くのは間違い無いでしょう。
また、他国でも同様の状況なので、他の国や地域を頼ることもできません。
台湾の支社の方も、実質いつから稼働できるかどうか、わからない状況です。

そんな中で、どうしたらいいか、せっかく時間があるので、ずっと考えていました。
チームでの話し合いなどもしたり、いろんな情報を見たり、本を読んだり、、
これまで忙しくて出来なかったインプットも急速に行って、
以下のような形に落ち着いてきました。

僕らの仕事は、写真や映像を作るだけじゃない

去年の頭からbird and insectでは自分たちの「ブランディング」を考えるようになりました。
それは、このまま請負の制作業をしていても、いつか自分たちの「商品価値」が落ちることは目に見えているし、
そもそも請け負って行う仕事は、誰かの土台があってこその仕事だから、その土台がなければ輝かないからです。
ブランディングをした時の話はまた別の時に書きたいと思っていますが、
当時、僕らは写真や映像の制作を請け負う以外の方向性を、今から探しておきたいと思っていました。
そのためには、自分たちが本当は何がしたいのか、何が出来るのかを考え、
どんなことで役に立てるのか、それを定義する必要がありました。

bird and insectはそもそも、いわゆるクリエイティブ業界の王道を進んできた人間のいる会社では無いです。
芸術畑では無い人間や、そういうところで上手くいかなかった、もしくはそもそも既定路線が嫌いな人間が集まって、
それでも好きな写真や映像をやって、どうやって人の役に立てるのか、良い写真や映像を作るのかを模索してきました。
だからこそ僕らは知らないことも多く、失敗もしながらも学んで、それを一緒に乗り越えることもよしとしてくれる
クライアントさんやパートナーとなる制作会社の方やクリエイターに支えられてきました。
自分たちが出来上がったこの過程。
そこに、自分たちがこの先やるべきことを考えるベースがありました。

僕らの考えたbird and insectがすべきことは、

1. クリエイティビティをもっと多くの人たちに活用してもらうこと
2. その多くとは、クリエイターとは縁遠いと思っている人や、大きくない会社、新しい部門などにある

ということ。

そもそも、アートとか分からないし、カッコいいものも知らない、というような声は本当に多く聞きます。
そして、これは僕もそうですが、クリエイティビティにコンプレックスを持っている人は多いと思います。
また同時に、ビジネスにはクリエイターは長らく必要と見なされてきませんでした。
しかし、近年の風潮は、デザイン経営を政府が先導し、アートとビジネスの融合を題材にした本が多く出てきています。
その中で僕たちも、写真や映像を愚直に作っていることそのものが、単にPRのための具体的な商品を作るだけではなく、
もっとビジネスの抱えている問題や、個人のなかのクリエイティビティへの欲求に答えられる能力を育んでいると気づきました。

クリエイティビティは美しさ、面白さ、カッコよさの掛け合わせ

そもそも、クリエイティビティってなんでしょうか?

僕の中での定義では、クリエイティビティは、

美しさ
面白さ
かっこよさ

の掛け合わせで考えられると思っています。
これら3つの要素は、それぞれに核を持っています。

美しさを形作る核は、バランス感覚であり、
面白さの核は、アイデアであり、
かっこよさの核は、流行です。

そして、この3つの要素は、単に写真や映像を作ったり、デザインをしたりすることだけでなく、
全てのビジネスにおいて大事なものだいうことは、間違い無いでしょう。
つまり、写真や映像を作る上での考え方や方法論、モノの見方は、
見る対象を変えれば、そのままビジネスにおいて活用できるのです。
もちろん、新たな対象に対する勉強は必要です。
ですが、それを活用する土台は、今自分たちがやっていることにあるんです。

また、裏を返せば、クリエイティビティの正体は、ビジネスの中でみなさんが使っている能力と同じということです。
つまり、誰でもその業界の基礎的なことを勉強すれば、できるようになるということ。

少し話は変わりますが、10年、いろんなクリエイターを見てきて、確信してることがあります。
それは、クリエイターとして埋もれていってしまう人、必要とされなくなってしまう人に圧倒的に足りないものは、
オリジナリティなんかじゃないと言うこと。
ほとんどの場合、それ以前のクリエイティブの基本的なスキルが身についていません。
まれに、何もしなくても育ってきた環境などで自然と身についてる人もいますが、
何れにせよ、そう言う人もこれを継続的に伸ばしていないと、自然と消えていくと思います。
つまり、どんな人でも、きちんとした知識を仕入れて、訓練をすれば、
それまでの勉強やビジネスで手に入れた能力などを活かしてクリエイティブな活動をできるし、
そうやってより良いものを作り上げることができると思っています。

これが一つ目の気づきです。

情報のハブになっているからこその強み

僕らの仕事の強みは、様々な業界・形態の仕事に触れる機会が多いことです。
bird and insectのように中小企業のブランディングビジュアルに携わる機会の多いチームは、特にそうです。
そうすると、世の中にあるいろんな企業の動き方や、人々の考え、常識、そういった様々な情報を
勝手に仕入れることができます。
例えば、ある企画の映像を作る時には、その企画に至った考え方、どういう需要があるかの分析、
それを実現するためのアイデアなどを自動的に知ることになるのです。
しかも、これらは2次情報以上ではなく、全て1次情報です。

これは非常に強みだと思っています。
その情報を横の業界に流す、ということではもちろんありませんw
それらを知っていれば、あるビジネスの解決策を、違う業界に対しての提案に応用する、
というようなことができるということ、それが強みなんです。
ある業界では平凡な施策でも、別の業界では画期的だったりすることは、まだまだ全然あり得ることなので、
これは大きなアドバンテージになりますし、これをきちんと提案できれば、多くの人にとって役立つ仕事ができます。

上記のようなバックグラウンドをもとに、自分たちが今後すべきことは、単に映像や写真を制作するのではなく、
コンサルティングやブランディングの領域にある、と考えました。

ビジネスであれば企業の方々にとって有益な写真や映像の使い方、
つまりマーケティングやPRに当たる部分での提案を行うコンサルティング的なことであったり、
もっと突っ込んで、ブランディング全体を写真や映像をベースにして考えても良いと思っています。
現在、ブランディングは、経営コンサルティングの方面を除けば、アートディレクション、
つまりグラフィック主体の組織が行うことが多いですが、それは紙が主体の時代だったからだと思ってます。
今後、スマホ主体の世の中になるにあたり、どんどん映像先行の世界がやってきます。
そこでは、僕らのような会社が、映像をベースに拡張して、ブランディングを行っていっても良いのでは無いか、
そうすることで、クライアントの方々に、より有益な活動ができるのでは無いかと考えています。

また、ビジネス目線ではなく、個々人へのアプローチとしても、
「クリエイティビティ」は才能ではなく、技術と考え方、そして努力で獲得するということをもっと知ってもらい、
多くの人がクリエイティビティを活かしていくことで、より豊かな社会が実現するようにお手伝いしたいと思っています。

長くなりましたが、こうして去年築いたbird and insectのこれから目指すべき場所があるからこそ、
このコロナの騒動でやるべきことも、絞られてきました。
それは、今後数年間かけてするはずだったことを、今、やらなくてはいけないということです。
それは次の2つのことです。

提案する

まず一つ目は、僕たちからクライアントの方々やお世話になっている人たちに、提案する、ということです。
これは、コンサルティング、ブランディング、などという横文字で書いてあることの本質だと言えるでしょう。
今すべきは、僕らなりの考えや能力を使って、この状況で何が出来るかを考え、
一緒に乗り越えませんかという提案をするということです。
単に「仕事がないかな〜」と待っていても、そこに仕事は生まれません。
なぜなら、困っているのはクライアントさんやパートナーさんも一緒だからです。
みんな困っているからこそ、助け合って何かを生み出そうとする、これこそが提案の本質であり、
僕らが今、やらなくてはいけないことだと思っています。
bird and insectでも急ピッチでこうした提案を考えてまとめています。

自分たちから発信しよう

また、提案だけではなく、自分たちの出来ること・能力・考えといった「クリエイティビティ」の源泉を、
多くの人に知ってもらう必要があると思っています。
家での時間が長くなり、今後はいろんな人が動画の配信を始め、急速に拡大していくでしょう。
そこの部分だけでも、僕らには先んじて伝えられることがあると思ってます。
また同時に、時代が強制的に変化させられてしまった今、多くの考え、あり方、常識が変わらざるを得なくなっています。
その中で今、クリエイティビティはあらゆる分野に求められているのではないでしょうか。
バランス、アイデア、流れ、これらは今、みんなが切望していることだからこそ、
僕らが考えたことを発信する義務があるのではないか、と感じています。

このブログもそうですし、それ以外にも、コロナに先んじて始めていたYoutubeを活発に更新しています。
ぜひ良かったら一度、ご覧になってください。

https://www.youtube.com/c/birdandinsect

今だからこそ、何をしたいのか、何を与えられるのか、何をすべきなのかを考えよう

今、僕らの業界でも、多くのフリーランスの方々や、制作会社の方々も、辛くなってきていると思います。
でも、だからこそ、クリエイティブの力を信じて、もう一度、今だから出来ることを考えないといけないと思います。
その上で、最悪の状況も想定して、自分の立つべき場所を見つめ直す必要があると考えています。
そこでは、「何をしたいのか、何を与えられるのか、何をすべきなのか」の3つを考えて、
きちんと言葉にしていきましょう。
嘘偽りなくやりたいことであれば、どんな状況でもやり遂げる道はあると思います。
頑張りましょう!!

bird and insectも頑張っていきます!

(蛇足として、ちょこっとだけ、お金のこと)

とはいえ、目先のお金の話は、大事ですよね。。
助成金や無利子での借り入れなどの補助的なこともたくさんありますが、
それらはSNSなどを見ていれば、毎日のように出てきますので、それを参考にすれば良いとして、、

僕の方では、とにかくまず、「予算計画」を立てることをお勧めします。
それには、今まで毎月いくら何に使ってきたのか、いくら現金があって、いくら売掛などの今後入ってくるお金があるのか、、
などを明確にして、スプレッドシートなどで表にすることです。
去年(前期)のシートをまず作り、その各項目の平均値を出して、それが毎月続いたらどのくらいなのか見てみます(項目によっては平均じゃない方が良いものもあると思います)。
そして、もし今後お金が0になったら、どこまで耐えられるのかを年間の表からシミュレーションしてみる。
そうすると、いつお金を借りないといけないのか、いくら必要なのか、何を削ればいいのかがわかってきます。
人間は、先が見えない時に、不安を覚えます。
だからこそ、これまでの実績から推測して、先を見通して自分の行動を決めれば、相当安心するはずです。
僕もそうすることで、ようやく安心して前に進むことができました。
もしどう作ればいいのか分からない人がいたら、連絡をください。
僕の分かる範囲ですが、教えます!

上記の内容が、今の状況に対して、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後に、bird and insectのVisionとMissionを

最後に、上記で書いたブランディングの結果である、bird and insectのVisionとMission、そしてステートメントを記します。
僕らはこれをベースにして、次のアクションを決めました。

Vision(実現を目指す、将来のありたい姿)

世界一「自分たちが面白いこと」をする
Spreading our interest to make the world more interesting.

私たちの仕事は、クリエイティブワークと呼ばれています。
でも、クリエイティブってなんでしょうか?
それは単に見かけを良くすることではありません。
世の中を良くする、自分たちを幸せにする、
素晴らしい仕事をもっと知ってもらう、
そうした願いを面白いことで叶えることにあります。

面白いことの中には、感動や共感を生み出すことや、相手の期待を超えていくこと、そして夢中になってやれること・・・
そうした、これからの世界に必要なすべてが詰まっていると思っています。
クリエイティブは、クリエイターだけで作るものではありません。
多くの人たちの「こうしたら面白い!」「こうしたら素敵!」という思いが、
人を変え、企業を変え、世界を変えていくことにあります。

まず自分たちから、本気で「面白がる」ことを始めましょう。
そうすれば、クリエイティブな発想で、
あらゆる物事にワクワクさせてくれる世の中を生み出すことができると考えています。

Misssion(企業が果たすべき使命であり、存在意義)

リアルをドラマに、ドラマをリアルに
Making reality more dramatic, bringing the dramatic to reality.

素晴らしい会社や商品はたくさんある。
でも、その多くは知られていない。
インターネットが普及してから、
およそ二十五年。
世界がフラットになり、
全ての分野で競争が激しくなっている。
今こそ、その素晴らしさをドラマに変えて、
多くの人に伝えていく必要がある。

イメージの力は伝えるのに適している。
でも、今は江戸時代一年分の情報が、
一日で消費される時代。
一つの広告や映像だけでは伝わらない。
ましてや誰も知らない小さな会社の話なら。
日常をドラマに変え続ける必要がある。

小さな工場にあるドラマを描いたら、
素敵な若者が集まるようになった。
小さな会社にあるドラマを描いたら、
その会社で働くことに誇りを持てるようになった。
ドラマが、さらなるドラマを生んで、
会社や商品を支える人々が、
毎日にドラマを感じるようになる。

リアルをドラマに、ドラマをリアルに。

CMなんて打ったことがない、
デザインが何か分からない。
そういう人にこそ、イメージの力でドラマが生まれ、
日常を変えていくことを知って欲しい。
クリエイティビティは世界を変えると
私たちは信じています。