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葛西善蔵『哀しき父』が、自分過ぎる件。

Mao Yashiro

「哀しき父」よろしく、

口だけ達者とは私のこと、なのです。。

 

 

 

 

 

 

 

「どんな口調で語れば一番私らしいか」。

そんなところから文章を練り出そうとするから、如何にもこうにも一向に進まない。

 

深夜のサイゼに入り浸ることが習慣になって、早1年。

気づけば店員(愛想良好、色白でラッコの様な愛嬌がある、仕事はできるタイプの女性、又は

中年を絵に描いた様な、メガネをかけた、やや中肉中背オーバーの、メガネをかけた、白髪混じりの、メガネをかけた、、似ている俳優、なんて言ったけ。。な男性、のうちどちらか)に何も言わずとも電源が使えるカウンター席に通される様になった。

 

寝る間も惜しんでパソコン片手に通っているのだから、「ライター志望」と一端にうたう私だ、それなりに面白い話の1つや2つ、神様から恵んでもらっていい

…筈なのに、いつもドリンクバーの野菜ジュースと温玉が乗ったグリンピースを消費し、帰路につく午前2時。読み返したくもない小っ恥ずかしいアイディアだけ、消化不良にたまっていくだけである。(それも今日、バックアップをおろそかにしたケータイを落下し割ったせいで二度と消化できなくなった…あーあ)

 

「作家」。

小学校の卒業アルバムに書いた私の夢である。

小学3年生の時、『6年生を送る会』の出し物で初めて演劇用の話を書いて以来、ずっと心にあったはずの物書きになりたいという気持ちは、さっき気まぐれで注文したガーリックトーストに申し分程度ふられたドライパセリの緑より微塵で味気ないものになった気がする。

よく、ライター志望と言うと「書くのが得意なんだね!」と言われる。そんなことは決してない。(現に、人に見せれば9割ダメ出しである。)

それでも「書きたい人間です」と答えるようにしているのはやっぱりパセリ程度には自分にかけたい希望のようなものがあるからなのか。とも思っているが。

ただ現状を俯瞰してみると、こんな下らない出来事をタラタラ羅列するだけで、一向に崩すことのできない理想の下、とりあえず寝転んでそれを見上げている私が見える。

 

私は本当に書きたいのだろうか…

 

 

 

 

と、ここまで自己否定を決め込むと、『哀しき父』の「彼」をどうしても重ねてしまう。

と言うか、もはや「彼」は私だ。

 

葛西善蔵の処女作『哀しき父』。

主人公「彼」を簡単に紹介すれば、こうだ。

 

 

自称・作家の男「彼」(はい早速私)は、

生活苦のため妻と子を故郷青森の地へ帰し、ひとり東京の下宿に住んでいる(私もひとり暮らし、が、これは違うか…)。

自分の執筆活動に集中しようと頭を抱えてはいるものの、いつまで経っても書かない、書けない(私である)。

逃げるように散歩へ出かけ(また私)、金が苦しいと青森の実母から手紙が届けば自分の衣類を売り払い(メルカリ中毒だった私と重なる)、その金を息子へ送ることで、消えかかった父親としての背中をなんとか守ろうとする日々。

そんな「彼」は結構〈暗示〉を信じるタチの、言ってみれば占いガチ勢で、庭の植物や毛虫に自分の行く末を重ねてみたりする結構な乙女チック野郎(ここら辺も私。就活中血迷って占いとか行っていた)である。

同じ下宿の住人が次々と病に倒れ命を落とす中で、やはりその身を案じ、「自分もいつかは」と怯えている日々は、じっとりと湿るように変化していく。

怠惰、願望、羞恥、絶念

相反する感情渦巻く部屋の片隅には、息子との苦い記憶が思い出される紅い金魚が泳いでいる。

 

詳細に話をさらい過ぎるとページのタブを「×」されそうなので、話はオチまで飛ぶことにする。

「彼」に訪れるこの物語のラスト、心の着地点は、ほとんど悟りに近いものだった。

もう自分には先がないことがはっきりと分かり、「彼」ははじめて創作と向き合う。

死期に向けて生きると言うよりかは、それが迫って来るのを待つだけの状態まで追い込まれてようやく、

そうして風俗的な営みから乖離されてようやく、彼は「書こう」とするのだった。

 

(厳密に言えば、これも信用できるかどうか怪しい。所詮今までゴロゴロ過ごしていた「彼」だ。)

 

 

ここで「彼」から自分(私)に立ち返ってみる。

私が「彼」のように書くことと向き合うためには何が必要なのか。

 

まず私にとって断ち切りたい風俗的なものといえば、なんだろう、、SNS?

確かにインスタに時間を取られていることは事実であるが

(前にもこんな趣旨のBLOG https://bird-and-insect.com/blog/3707/w を書いた)なんだかんだで使わないのは現代を生き難い。

 

いやいや、もっと簡単に考えよう。

とりあえず、私はつべこべ言わず、書くことをすればいい。

いやいやいや、それくらいの意気込みでは今までと何も変わらない。絶対に、書かない!

 

うーんと、死ぬ気で書くにはどうすればいいんだ、もう「うまく書けない(・¥・)」とか「暇があれば寝たい(・¥・)」とか言わないで書くには、、。

 

そうだ、もう宣言するしかない、「彼」と同じ、決死の状況をつくることのできる何か決意を、、吐血レベルに、書くと言う行為に自らを縛る方法、、、

 

うーんと、どうしよう、もう、ええい、、

 

毎日ブログを書こう。

 

 

*****

と言うことで上記宣言通り、毎日ブログを書こうと思います。

ここまでかなりネガティヴにお話ししてしまいましたが、書き出すと、やはり楽しいものです。

実は今回、どうしても金魚にまつわる本について書きたい理由がありました…と言うか、そのためにこの本を選んだといっても過言では無いのです…

 

と言いますのも、

撮影:本田龍介(新メンバー)

ご紹介します、弊社の新しい仲間、金魚の「ポテチ」です!

先日のムービー撮影で女優デビューを果たしたポテチが、オフィスのメンバーに仲間入りしました。

今後は制作サイドでbirdを支えていってくれるはずです。もう、そこにいてくれるだけで良い、これぞオフィスの花、、!

 

ちなみに「哀しき父」はネット上の『青空文庫』で閲読可能です。

http://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=1070

比喩表現や擬音・擬態語づかいの巧みなこと。

 

 

それでは引き続き、bird and insect (with fish)を  

よろしくお願い致します!